「冒険好きで退屈しやすい部下」をやる気にさせる7つの方法

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ページをいくらめくっても終わらない、おそろしく退屈な報告書を熟読することを想像して、恐怖を感じた経験はないだろうか? あるいは、ほんの少しだけしか違うところのないスプレッドシートを延々と修正・更新していくことには? 革新的な解決策をひねりだすのではなく、ひたすら現状を維持することだけに注力する、延々と続く堅苦しいチームミーティングから抜け出せないことには? そのほか、変化や目新しさを欠く活動についてはどうだろう?

そのような、反復的で堅苦しい活動を想像するだけで冷や汗が出る、というのなら、あなたはたぶん、冒険したいという欲求の強い人なのだろう。

筆者が創業したコンサルティング企業のLEADERSHIP IQ(リーダーシップIQ)が実施した「What Motivates You?(あなたを動かすものは何?)」という調査によれば、冒険に突き動かされるタイプの人は、従業員全体のほんの一部にすぎない。やる気の主な源として「冒険」を挙げた人は8%程度だ。

だが、会社にいる冒険家たちは、革新的で創造的な、リスクの高い活動の最前線にいることが多い。そのため、そうした人たちの影響力は、実際の人数のわりに、極めて大きくなる。新たなベンチャーの立ち上げ、新製品の開発、新市場への参入、新発見の公表。冒険心に突き動かされる従業員やリーダーが、そうした取り組みの推進力になることは多い。

冒険がやる気の源になる人たちは、単に次のスリルを追い求めているだけではない。新たな体験や挑戦を求める自らの奥深い欲求によって突き動かされているのだ。生まれながらにリスクをいとわず、創造的に考え、変化を受け入れる人たち。彼らは、変化に生きがいを感じ、しばしば新しいプロジェクトに真っ先に志願する。新天地を切り拓くプロジェクトなら、なおさらだ。

そうした従業員を引きつけておくためには、刺激的な労働環境をつくることが重要だ。そのためには、以下のような方法が考えられる。
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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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