2023.11.19

迫力の次世代GT-Rを「GT-Rと呼ばないで」という理由

ジャパンモビリティショーで注目を集めた日産「EVハイパーフォース」

日産がこの迫力満点のコンセプトを「ハイパーフォース」なんやかんやと呼んでいるけど、どう見ても、このクルマは次世代日産GT-Rだろう。先月、ジャパン・モビリティ・ショーで電撃発表された次期「日産GT-R」。そのデザインは賛否両論だけど、僕はこの記事では「ハイパーフォース」ではなく、「次期GT-R」と呼ぶことにする。

同車は、映画「トランスフォーマー」から飛び出してきたかのようだ。すぐにでもメガトロンに変身しそうだ。しかし、どの角度から見ても、これはは次期「GT-R」に見えてしまう。基本的に現行型GT-R R35を反映したシルエットとプロポーションの他に、新しい4WDシステム、そして1360psを発揮するパワフルなドライブトレインを持つこのコンセプトを、なぜ日産が "次世代GT-R “と呼ばないことに固執するのかはわからない。



次期GT-Rは、完全電気自動車として「全固体電池」(ASSB)を使用すると思われる。また、日産流に言えば4WDを意味する先進の「E-4ORCE」、そしてエクストレール e-Powerやアリアですでに採用されている技術によって、1360psのパワーを路面に伝達する。ASSBは、現在のリチウムイオン・バッテリーの2倍の電力を生み出し、充電時間は半分、重量は半分になると噂されているが、コストはまだ明らかになっていない。



80年代後半から90年代前半の日本の高性能クーペやセダンが、「TWIN CAM、DOHC、4WD、2.0L TURBO」などといったエンジンスペックを表示していたのと同じように、次期GT-Rも後輪のすぐ前のサイドに堂々とスペックを表示している。よく見ると、サイドには鮮やかな黄色の文字で「1000kW, ASSB, ADVANCED E-4ORCE」と表示されている。
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