2023.11.12

走り抜群のスバル・フォレスターに「 ハイブリッド」は適するか?

スバル フォレスター e-Boxer Advance

今、スバルのラインアップの中で一番売れている車種はクロストレックやレイバックではあるけど、その次に人気を保っているのがフォレスター。デビューから4年経つけど、最近一部改良されたと言うので乗ってみることにした。今回は、「フォレスター e-Boxer Advance」のインプレッションをお伝えしよう。



これまでのフォレスターは、実直で能力が高く、信頼できるものだった。ライバルの多くが「化粧直し」を追求する中で、フォレスターは実質と安全性と現実のオフロード性能を重視していた。ほぼ変更がない外観は美しいというより、タフで実用的と表現した方が良いだろう。

最近、スバルのデザイナーは内装でもかなり力を入れている。高級感のあるツートーンのナッパレザー仕立てのシートはオプションだけど、購入するならオススメ。標準タイプは、撥水性のあるファブリックと合成皮革で仕立てられている。さまざまな台形や六角形の組み合わせでデザインされたインテリアが特徴的だ。




「フォレスター」は、エアコンの設定温度を手先のジェスチャーで調整できる機能を採用しており、後側方警戒支援を含める「アイサイト・セーフティプラス」は業界のトップクラスの安全装備と言える。

さて、トヨタRAV4、ホンダCR-V、マツダCX-5、日産エックストレール、VWティグアンなどのライバルと同様に、フォレスターにもハイブリッド仕様が追加された。

最新型「フォレスター」のエンジンは2種類で、1.8リッターのターボ仕様と、マイルドハイブリッド機構付きの2.0リッター水平対向4気筒のe-BOXER。このe-BOXERは145psと188Nmを発生するけれど、そのエンジンとCVTの間に置かれるモーターは同13.6ps、65Nmを発揮する。搭載バッテリーはリチウムイオン型だけど、EVモードの航続距離は1.5kmほどと短い。つまり、停止時からモーターのみでの発進も可能だけど、もう少しパワーが必要だろう。
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