2023.10.22

国産次世代スポーツカーが主役「新東京モーターショー」の背景

ジャパンモビリティショーでお目見えするクルマはどれもワクワクさせる。

力強い加速性、長いボンネット、エッジーなシルエット。未来を予感させるデザインのクルマが並ぶ「ジャパン・モビリティショー」。70年前の歴史がありながら最近では影が薄くなった東京モーターショーの新しい形だ。東京ビッグサイトで10月28日から11月5日まで一般公開される予定なので、興味のある読者はぜひ行ってもらいたい。サプライズもあるかもしれない。

このショーは未来のクルマ像を描いているので、スポーツカーの他にも、一般ユーザーにアピールできるEVのクロスオーバーやセダンのコンセプトも披露される予定。EVとして注目されるのは、10月17日に東京で発表された「AFEELA(アフィーラ)」ブランドからリリースされるホンダ・ソニーモビリティの量産型EVセダン・プロトタイプだろう。

AFEELA

AFEELA

AFEELAのダッシュボード

AFEELAのダッシュボード


2025年内の販売を目指している同車は、簡単にいうと、ホンダはEVのハードウェアを開発しソニーは車内で使うソフトウェアを担当したということで、AIもかなり使用されているようだ。この命名には英語ネイティヴとしてはちょっと違和感を感じるけどね。

さて、生まれ変わったこのショーの重要性と意味を象徴しているのは、久しぶりに海外メディアが大勢呼ばれていることだ。欧米もそうだけど、中国もメディアも取材するために来日する予定だ。

レクサス、マツダ、スバルの3社は先週、この自動車展示会の計画を発表する中で、出品車を予告した。この3つのブランドはすべてトヨタ自動車の勢力圏に属している。説明までは必要ないだろうけど、レクサスはトヨタのプレミアムブランドであり、トヨタはスバルとマツダの少数株も保有しており、3社は提携関係にある。

さて、それぞれのコンセプトを見てみよう。レクサスは、2026年に登場する次世代の電気電動車(EV)を予告するコンセプトモデルで電動化の計画を強調する予定だ。ちなみに同社は今年、レクサス初のEV「RZ」を発表したばかりで、EVの歴史は浅い。
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