マツダが出したティーザー写真は1枚だけだが、これはどう見ても次世代ロードスターを予感させるモデルだ。しかし、その後ろ姿の写真には、バンパー中央に縦のラインという非常にユニークなグラフィックが浮かび上がる。これは結構カッコいい。
昨年、マツダの丸本明社長(当時)は、軽量でオープントップのクーペの電動化を追求すると述べた。そして同社は、EV時代においても次世代ロードスターを維持するというコミットメントを示す「ビジョン・スタディ・モデル」を発表した。僕が今回のショーで一番期待しているコンセプトはこの1台だ。
なぜかというと、伝説的なロータリーエンジンを積んでいるから。でもロータリーを搭載すると言っても、それも当然何らかのモーターとの組み合わせ、つまり電動化を意味する。マツダは昨年、ロータリー搭載のガソリンハイブリッドのMX30を出したけど、今回のコンセプトには実際どのようにロータリーを料理するのか楽しみだ。
ホンダは、「ホンダ・スペシャリティー スポーツ コンセプト」を出すと言っているけど、それはもしかしたら次世代NSXを予感させる電動化の4WDモデルを意味するかもしれない。同社は写真を1枚も公開していないので、分かりづらいところだけど、ホンダからサプライズがあるかもしれない。確実にステージに現れるのは、小型EVの「SUSTAINA-C Concept(サステナ・シー コンセプト)」と、その後ろのラゲージスペースに載せる超小型2輪車だ。
ところが、やはりこれだけ国産メーカー全社が次世代スポーツカーを出すなら、日産にも出して欲しいね。まだ同社から何の話も出ていないけど、ホンダみたいに、いきなり出してもおかしくないじゃないのかな。