キャリア・教育

2023.11.24 09:30

日本と海外の「会議」の違い 話す順番で空気は変えられる?

鈴木 奈央
中道:英語で話していると普通に「I disagree.」と言いますよね。日本語に訳すと「賛成できない」とか「反対です」とか、かなり強い言い方になってしまいます。日本語の作りの問題かもしれないので、同じような物言いをするのは難しいかもしれません。難しいかもしれないけれど、「違うと思う」と言うところから意見を積み上げていくのは大事ですよね。

レイ:「違う」と言うと、「あなたは間違っている」と言っているように聞こえてしまうじゃないですか。そこはあるかも。
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中道:日本はブランドにしても会社にしても、違いを作るのは不適切とか間違っていると思っていて、違いをつくらないことがフェアだと思う人が多いように思いますね。

レイ:「同調圧力」という言葉があるくらいですからね。

中道:日本は1つの国にほぼ1つの人種で、全員がほぼ中級層。同じような教育を受けているから、「暗黙の了解」が通るわけで。それはいい文化でもあるけれど、いろんな人がいる世界では、伝えないとわからないし、伝わらないと話が進まない。言わなくてもわかるという美学は、世界では通用しない。だから変えなければいけないと思うんですけどね。

レイ:20世紀に世界の中で日本が強くなっていった理由は、一丸となって何かに向かっていくのが得意な国民だったからです。チームとしてとか、企業として向かっていくのはすごくうまい。

逆に海外、特にアメリカは、自分ファーストだからやっていることも言っていることもみんなバラバラ。それがいいとは思いませんし、アメリカの社会も結構酷いことになっていて、それなりに課題もあります。だけど今後、日本が、そして日本人が、世界で生き残るためには、日本文化の良いところは生かしながらも、ただ「みんな同じ」を目指すのではなく、みんなとは違うことに誇りを持つことも必要なのかなと思います。

中道:日本らしい違いは、絶対に必要だと思います。そこに気づいたから、僕はこんな風に番組をやっているわけです。そういうエネルギーがもっと広がっていくといいな、広げていきたいなと思っています。

レイ:そうですよね。日本を元気にする方法を考えていきましょう。

文=久野照美 編集=鈴木奈央

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