例えば、コーネル大学のグリークランクのフォーラムでは最近、匿名の反ユダヤ主義やイスラム嫌悪的な投稿が行われ、キャンパスは大混乱に陥った。その中には、ユダヤ人やイスラム教徒の学生に対する暴力的なヘイトスピーチや人種差別的発言に加え、殺害をほのめかす脅迫が含まれていた。
一部の投稿者は「匿名のコメントがキャンパスで憎悪を煽っている」と掲示板グリークランクの運営を非難し、コーネル大学とは無関係の人物を含め、誰でも有害なメッセージを発信できるサイトを批判する声もあった。
「どんなバカでも、ここに好きなことを投稿できる。グリークランクは、ユーザー認証を導入するべきだ」と、あるユーザーは書いた。別の人物は「このサイトは有害で、脅迫やヘイトスピーチを防ぐ安全装置がない。匿名性がすべてを悪化させている」と指摘した。
しかし、その一方で「言論の自由は言論の自由だ」と反論する声も掲載された。
グリークランクは声明で「我々は、いかなる形のヘイトスピーチも明確に非難し、それに気づき次第、すみやかに削除する」と述べた。また「捜査に役立つあらゆる情報を提供するため、法執行機関と緊密に連携している」と強調した。
脅迫文を投稿した罪で起訴されたコーネル大学の3年生は先日、ニューヨーク州の連邦裁判所に初めて出廷したが、その直後に彼はすでにこの掲示板のスレッドの話題の中心になっていた。ユーザーらは、脅迫の一部が、21歳の彼が投稿したものとされるが、他の脅迫は、まだ正体不明の人物から発信されたものであることについて議論した。
「それでも、少なくとも一部の投稿は彼のものだろう」とある投稿者は指摘した。「くだらない投稿で、名門コーネルの学位を台無しにしてしまうなんて、信じられない」とその人物は書いている。
(forbes.com 原文)