対策すべきは気候変動だけではない。世界的潮流「自然資本」に強い20社|自然資本ランキング

11 マツダ:スコア 69.5

自動車メーカー。2035年にグローバル自社工場でのカーボンニュートラル実現を目指す。資源循環の取り組みも推進。23年3月期の連結決算売上高は3兆8267億円(前年比22.6%増)。営業利益は1419億円(同36.2%増)、純利益は1428億円(同75.1%増)。

12 旭化成:スコア 69.1

総合化学メーカー。自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が推奨する「LEAPアプローチ」に沿って自然関連リスクや機会を評価。2023年3月期の連結決算売上高は2兆7264億円(前年比10.8%増)。営業利益は1283億円(同36.7%減)、純損失は913億円。

13 ベネッセホールディングス:スコア 69.1

通信教育大手。気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に沿って気候変動が事業に与える影響の分析を深化。2023年3月期の連結決算売上高は4118億円(前年比4.6%減)。営業利益は206億円(同2.2%増)、純利益は113億円(同966.8%増)。

14 信越化学工業:スコア 69.0

大手化学メーカー。生産量原単位当たりの温室効果ガス排出量を1990年比で半減するなど脱炭素化に寄与。2023年3月期の連結決算売上高は2兆8088億円(前年比35.4%増)。営業利益は9982億円(同47.6%増)、純利益は7082億円(同41.6%増)。

15 栗田工業:スコア 68.5

総合水処理大手。2023年4月からの新中期経営計画では、経営の中核概念をCSRからサステナビリティへと拡大。23年3月期の連結決算売上高は3446億円(前年比19.6%増)。営業利益は290億円(同18.7%減)、純利益は201億円(同9.0%増)。

16 住友金属鉱山:スコア 67.8

資源事業、製錬事業、材料事業が柱。非鉄金属資源の有効活用をはじめ11の重要課題に取り組む。2023年3月期の連結決算売上高は1兆4229億円(前年比13.0%増)。税引前利益は2299 億円(同35.7%減)、純利益は1605億円(同42.9%減)。

17 豊田自動織機:スコア 67.6

フォークリフト世界首位。TCFD提言への賛同を表明し、21年11月には産業車両関連事業のシナリオ分析を実施。23年3月期の連結決算売上高は3兆3798億円(前年比24.9%増)。営業利益は1699億円(同6.8%増)、純利益は1928億円(同7.0%増)。
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編集=瀬戸久美子 解析=サステナブル・ラボ イラストレーション=ダン・マトゥティナ

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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