対策すべきは気候変動だけではない。世界的潮流「自然資本」に強い20社|自然資本ランキング

Forbes JAPAN編集部
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3 豊田通商:スコア 72.8

トヨタ系列の総合商社。2023年3月期の連結決算売上高は9兆8485億円(前年比22.7%増)。営業利益は3887億円(同32.2%増)、純利益は2841億円(同27.9%増)。

評価ポイント
2022年度は再生可能エネルギー企業の子会社化のほか、自動車由来プラスティックの水平リサイクル企業や使用済みペットボトル水平リサイクル企業の工場が本格稼働。グリーンファイナンス・フレームワークの策定など、カーボンニュートラルに向けた事業に注力している点が特長。

4 横河電機:スコア 72.4

制御システムに強みをもつ。製造業のDXを支援する横河デジタルを設立し、製造業におけるESG経営対応とSX促進を目指す。2023年3月期の連結決算売上高は4564億円(前年比17.1%増)。営業利益は444億円(同44.8%増)、純利益は389億円(同83.0%増)。

5 デンソー:スコア 71.0

自動車部品メーカー。水素自動車向け製品の技術開発をはじめカーボンニュートラル関連分野を推進。2023年3月期の連結決算売上高は6兆4013億円(前年比16.1%増)。営業利益は4260億円(同24.9%増)、純利益は3146億円(同19.2%増)。

6 リコー:スコア 70.9

複写機大手。2030年までにScope1とScope2の温室効果ガス排出量63%削減、Scope3の排出量40%削減を目標に掲げる。23年3月期の連結決算売上高は2兆1341億円(前年比21.4%増)。営業利益は787億円(同96.6%増)、純利益は543億円(同79.0%増)。

7 日本新薬:スコア 70.7

医薬品や機能食品を手がける。2005年から3年ごとに環境自主目標を設定し、気候変動対策や水資源管理などに取り組む。23年3月期の連結決算売上高は1441億円(前年比4.9%増)。営業利益は300億円(同8.8%減)、純利益は228億円(同8.7%減)。

8 東レ スコア:70.5

国内外に300社以上のグループ企業をもつ基礎素材メーカー。2023年6月にCSRの中期計画
「CSRロードマップ 2025」を公表。23年3月期の連結決算売上高は2兆4893億円(前年比11.7%増)。営業利益は1090億円(同8.4%増)、純利益は728億円(同13.5%減)。

9 ヤクルト本社 スコア:70.3

乳酸菌飲料大手。2022年4月に国内の乳製品・医薬品などの12工場、7月に化粧品工場の生産工程に必要な購入電力を再エネ化。23年3月期の連結決算売上高は4830億円(前年比16.4%増)。営業利益は660億円(同24.2%増)、純利益は506億円(同12.7%増)。

10 大阪瓦斯:スコア 69.7

大阪市に本社を置くガス会社。2023年3月に「エネルギートランジション2030」を発表し、エネルギーの低・脱炭素化を推進。23年3月期の連結決算売上高は2兆2751億円(前年比43.0%増)。営業利益は600億円(同39.5%減)、純利益は571億円(同56.2%減)。
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編集=瀬戸久美子 解析=サステナブル・ラボ イラストレーション=ダン・マトゥティナ

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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