健康

2023.10.19

砂糖を置き換える「次世代甘味料」 最新トレンドを紹介

代替甘味料のステビア(Shutterstock.com)

健康的な食品への関心が世界的に高まるなか、代替甘味料の人気も高まり続けている。飲食料品に特化したコンサルティング会社のGourmet Pro(グルメプロ)は、2024年の食品トレンド15選の1つに、「次世代甘味料」を挙げている。

消費者の味覚は、より自然なフレーバー、天然の原材料を好む方向へと変化していくとみられており、今後もカロリーを抑えた健康的な製品を求める消費者の嗜好が、需要をけん引していく見通しだ。

米Global Sweetening & Texturizingのマーケティング・ディレクター、サラ・ディードリックは、代替甘味料のトレンドを後押ししているのは、米国の成人の80%が「積極的に砂糖の摂取量を減らす努力をしていることだ」と指摘する。 世界最大規模の農産物加工・食品原料メーカー、米ADMによれば、米国では成人の57%が、血糖値を管理するために何らかの対策を講じているという。

一方、代替甘味料はその人気が高まるのと同時に、安全性への疑念も急速に高まっている。電子ジャーナルScientificDirectに発表された論文によると、科学ジャーナルに発表される代替甘味料についての研究結果は、年率6.28%のペースで増加している。食品・飲料が専門の市場調査会社Food & Beverage Insiderが行った調査によれば、消費者の多くが代替甘味料を「不健康なもの」と考えているという。

こうした状況のなか、消費者に今後広く受け入れられるようになるのは、どの代替甘味料なのだろう? その甘味料には、安全性に関する懸念はないのだろうか? 以下、注目の甘味料5種類を紹介する。

果糖ブドウ糖液糖

環境に優しく、低アレルギー性の果糖ブドウ糖液糖は、健康的な代替甘味料とされている。砂糖より甘味が強い一方、カロリーは低く、ビタミンなどの栄養価は高い。

デーツ

米スーパー大手ホールフーズ・マーケットが2023年注目トレンドの1つに選んだデーツは、粉末やシロップ、ペーストなど、さまざまな形態で販売されており、消費者の間で天然かつ高栄養でクリーンな食品への関心が高まる中、甘味料や食材としての人気を得ている。カルシウムと食物繊維を豊富に含むほか、さまざまな代替甘味料の中で、抗酸化物質の含有量が最も多いとされている。
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編集=木内涼子

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