ファクトリズム(10月26〜29日、11月2〜4日)@大阪府
大阪・八尾発のオープンファクトリープロジェクト「FactorISM(ファクトリズム)」。国内外の人たちにものづくりの魅力を体験・体感してもらう、アトツギたちの文化祭だ。4年目の今回は、2025年の大阪万博に向けて、八尾市、東大阪市、堺市、門真市などから83社が参加し、11エリアに拡大。工場見学のほか、「ふすまで作るアートパネル」(谷元フスマ工飾)や、金平糖づくり(コンペイトウミュージアム堺)などのワークショップも多数。気になるイベントはこちらでチェックを。
ものづくりの現場で働く大人たちが本気で「文化祭」を準備するとどうなるか? SGイノベーター松尾泰貴がコラムで紹介しているが、アトツギたちによるバンド「みせるばんど」も登場。熱気は現場で感じてもらいたい。
ひつじサミット尾州(10月28、29日)@愛知・岐阜県
2021年に愛知・岐阜両県の木曽川流域にある尾州ウール産地で始まった「ひつじサミット尾州」。ことしは38社が参加し、41カ所の工場や飲食店などで分散開催する。ファクトリズム同様、工場見学のほかにも、ものづくり体験がパワーアップ。シルバニアファミリーのクリスマス衣装づくり(三星毛糸)やコーヒー染めのハンカチづくり(伴染工)など、大人も子どもも楽しめるイベントが盛りだくさんだ。
イベント前日の10月27日には「POTLUCK CARAVAN in尾州 ひつじサミットカンファレンス」として、地域での事業開発や産業観光に興味のある人向けにトークセッションを開催。東京駅から岐阜羽島駅まで新幹線貸切車両で参加者を運び、岐阜県羽島市の三星毛糸タキビコキャンパスでトークセッションと交流会を開く。
10月29日16時から、愛知県一宮市の一宮せんい団地で後夜祭ライブが開かれ、ひつじサミット尾州アンバサダーのSEAMOらが登場し、ステージを盛り上げる。
すみだモダン@東京都、大阪府
関東在住で地方遠征は難しいというあなたに。観光産業の番外編として、戦前からの長屋が多く残る東京都墨田区の向島地域に注目してみてほしい。10年以上前から墨田区は「すみだモダン」のブランド認証を手がけ、認証事業が終了する2018年までに145点の商品と60点の飲食店メニューが認定された。21年からすみだモダンの公式ホームページを開設し、EC販売をするほか、すみだモダンフラッグシップとして3年間の商品開発支援プロジェクトなどに取り組んでいる。
地域ブランドの共創イベントとして、墨田区の「すみだモダン」と大阪府が認定する「大阪製ブランド」の商品を集めたポップアップが、10月20日までハンズ東京店(大丸東京店内)とハンズ心斎橋店(心斎橋パルコ内)で同時開催されている。
このほかにも、向島地域では、関東大震災から100年という節目に「百年の祝福」をテーマに10月31日まで、街なか博覧会「すみだ向島EXPO」 が開かれている。約50もの現代アート作品が展示され、下町の日常風景を彩る。アートを観ながら、手仕事や職住一体の暮らしに触れてみるのはいかがだろうか。