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2023.10.18 11:00

「鳥かご装甲」がイスラエル戦車にも登場 効果のほどは?

イスラエル軍のメルカバMk.4主力戦車。イスラエル南部で(AnBoris / Shutterstock.com)

映像では、どちらのメルカバも炎上している。コープケージを設ければ、ドローンから投下される擲弾や、衝撃で爆発するFPVドローンは、戦車本体に命中する前にケージに当たって爆発すると想定されている。とはいえ、メルカバに新たに付けられたコープケージの場合、問題はそれが簡素なものだという点にある。ケージに覆われているのは砲塔だけで、車体前部や砲塔のバスル(後方に張り出した部分)はむき出しのままなのだ。
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車体前部にはエンジンがあり、バスルには主砲用の予備砲弾が格納されている。エンジンやバスルはメルカバの設計上、弱点になっている部分だ。実際、ハマスもメルカバの弱点などに関する手引書で、狙うべき箇所としてエンジン格納部の側面やバスルを挙げている。

7日のドローン攻撃でも、メルカバのエンジンやバスルを狙っているように見える。もし擲弾の命中した場所が砲塔だったなら、あまり大きな損害は与えられなかったかもしれない。

というのも、メルカバはほかの戦車と比べて、砲塔の屋根が厚めの装甲になっているからだ。これは過去、アラブ諸国の軍隊の対戦車ミサイルに苦しまされた教訓を踏まえた仕様である。
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もともと高い防御力を誇るメルカバは、コープケージの追加によって一部の箇所の防護がさらに手厚になった。ただ、現状のケージでは最も脆弱な部分はカバーされていない。次のバージョンが登場したときに、ケージが大型化してバスルやエンジンも覆われるようになっていたとしても、驚くべきことではないだろう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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