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2023.10.15 12:00

イスラエルのメルカバMk.4はどの戦車よりもドローン攻撃に強い

Ran Zisovitch / Shutterstock.com

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爆発物を搭載した小型ドローンは戦車やその他の装甲車両にとって深刻な脅威だ。

手榴弾を投下するクワッドコプターや自爆する1人称視点(FPV)ドローンはわずか数千ドルで市販されている。ウクライナでの21カ月におよぶ戦争では、ウクライナ、ロシアの双方で、高価な戦車が数百両もドローンによって破壊された。

そして今、イスラム組織ハマスもイスラエル軍の戦車をドローンで狙っている。だがイスラエル軍のメルカバ戦車は複合装甲や120mm滑腔砲、昼夜使える照準装置を備えており、ドローン攻撃をしのぐための装備は大半の戦車よりも優れている。少なくとも乗員を守るという点では他の戦車に勝る。

ハマスのテロリストたちは10月7日早朝にイスラエル南部に侵入し、多くのイスラエル人と外国人を殺害・拉致した。そして、ハマスの主要な活動拠点で、人口密度が高く貧困にあえぐガザ地区とイスラエルを隔てる約64kmの境界の壁に沿ってイスラエル軍の前哨基地を攻撃した。

重量70トン、乗員4人のメルカバは長い間、国境の警備に使われてきた。一部のメルカバは、手榴弾を投下するドローンの攻撃を受けた。ハマスが公開した映像では、主力戦車のメルカバMk.4とみられる戦車への攻撃が少なくとも2回成功している。

いずれの攻撃でも戦車は燃えた。一見したところでは、ドローンに搭載された手榴弾の重さはせいぜい数kgほどで、メルカバの砲塔の薄い上部装甲を貫通したようだ。一般的に、これがウクライナ軍とロシア軍のドローンが互いに相手の戦車を打ち負かす方法だ。

だが、ハマスが公開したメルカバへのドローン攻撃の映像をよく見てほしい。どちらのケースも、ドローンの手榴弾は戦車の前部にあるエンジン部分か、砲塔後部の張り出している部分(バッスル)にある弾薬庫を直撃したようだ。
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翻訳=溝口慈子

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