最新自社製チップ「Tensor 3」によるAIの飛躍
2023年のPixelスマートフォンは6.7インチのPixel 8 Proと、内部設計の見直しによりサイズが0.1インチ小型化した6.2インチのPixel 8という2モデル構成。グーグルが自社で設計するシステムICチップ「Google Tensor G3」を搭載する。背面のメインカメラは、Pixel 8 Proが「広角・超広角・望遠」によるトリプルレンズカメラ。Pixel 8は望遠撮影の機能を省いたデュアルレンズカメラ。被写体に最短2cmまで寄れる「マクロフォーカス」の機能がProだけでなく、Pixel 8にも載った。
Pixel 8シリーズのAIに関わる機能は、カメラによる静止画と動画の撮影および撮影後の静止画と動画を自由に加工して遊べる編集処理、ビジネスにも活用できるリアルタイム翻訳など多岐に渡る。グーグルが米国で開催したPixel 8シリーズの発表会では、AIチャットボットの「Bard」とGoogleアシスタントを統合した「Assistant with Bard」が、今後数カ月以内に米国から提供が始まることも明らかにされた。日本語対応が楽しみな機能だ
Androidのセットアップを完了した後、筆者が最初に試したPixel 8シリーズのAI機能が壁紙の画像を自動生成する「AI壁紙」だ。
AI壁紙は「空想的」「絵画」「花」「地形」などいくつかの「テーマ」を決めた後、続けてテーマに関連するキーワードや色を選択すると数十秒前後でオリジナルの画像を壁紙として生成する機能だ。従来のPixelシリーズには魅力的な壁紙の選択肢が少なかったので、派手さはないものの多くのユーザーから歓迎されるだろう。