さらには、太陽系がいかに普通ではないかまでもが浮き彫りになっている。
液体のマグマの海(マグマオーシャン)を持つ大型の溶岩天体は、太陽系にあるどの天体ともまったく異なっている。
超高温の惑星
溶岩天体は、これまでに発見された岩石質の系外惑星全体のほぼ半数を占めており、10日足らずで主星の周りを1周する。この天体が超高温で、表面に液体のマグマが存在できる理由は、主星との距離が近いからだ。だが、高温で岩石質の「スーパーアース(巨大地球型惑星)」は、生物の生息に適さないことから、惑星科学者らからは、ほぼ無視されている。
こうした状況に変化をもたらす最新の研究をまとめた論文が、天文学専門誌The Astrophysical Journalに掲載された。研究では、この種の惑星にある溶岩の海が、惑星自体の大きさと進化にどのような影響を与えるかを詳細に調査している。