ウクライナ空軍はこれまで、おおむねロシア軍の動きよりも一歩先んじて動いてきた。たとえば、ロシア軍による大規模なミサイル攻撃について早い時点で警告されていた司令部は、余裕をもって航空機や航空要員を遠隔地の飛行場や幹線道路に分散させることができた。
また、在欧州・アフリカ米空軍のジェームズ・ヘッカー司令官(大将)によれば、ウクライナ空軍の航空機が「発進したのと同じ飛行場に着陸することはほとんどない」という。
こうした防護措置を講じることで、ロシア軍の爆撃がウクライナ空軍の作戦行動にもたらす脅威は大幅に減っていた。だが、航続距離の長い新たなランセットの登場によって、この脅威は増すことになった。
ウクライナには年内に欧州諸国から中古のF-16戦闘機が届き出すと見込まれている。それまでに、ウクライナ空軍は問題の解決を図るに違いない。
(forbes.com 原文)