健康

2023.09.10 15:00

大坂なおみ、親子のメンタルヘルス支援 米企業のプログラムに協力

そのほか米小児病院協会の調査では、メンタルヘルスの問題で診察を受ける6~12歳の子どもの数は、2016~2019年の間に2倍に増加していたことが明らかになっている。こうした状況を受け、米予防医療専門委員会(USPSTF)は2022年、小児科医が行う不安障害のスクリーニングを8歳から開始するよう勧告した。

オレゴン健康科学大学が行った調査では、10~12歳の子どもの薬物による自殺の試みは、2010~20年の間に5倍に増加。米国勢調査局が実施した調査では、不安障害と診断される17歳以下の子どもは、2016~20年の間に29%増加している。

推奨される家庭での取り組み

アデュセイ医師は、親たちは家庭での日常会話のなかで、感情面のウェルビーイングについて子どもとオープンに話し合える環境を作るべきだと指摘している。

また、「親のストレスが軽減されることと、子どものメンタルヘルスの向上には関連性がある」として、親と子どものメンタル・ウェルビーイングがリンクしていることの重要性も、明確にしておくべきだという。

「親が自分自身のセルフケアとウェルビーイングに投資することは、健康的な行動を子どもたちに示すことであり、回復力あるメンタルヘルスの基盤を作ることでもあります」(アデュセイ医師)

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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