健康

2023.09.10 15:00

大坂なおみ、親子のメンタルヘルス支援 米企業のプログラムに協力

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従業員のメンタルヘルス維持支援サービスを提供する米Modern Health(モダン・ヘルス)は、テニスの大坂なおみ選手とのパートナーシップに基づく親子向けメンタルヘルス支援プログラムを開始した。

自らもメンタルヘルスの問題を抱えていることを公表し、対策を呼び掛けてきた大坂は、モダン・ヘルスとの協力について、「大人と子どものための、エビデンスに基づいたメディテーション(瞑想)を支援できるのは、うれしいこと」だと述べている。

同社と大坂が新たに開始したのは、対象年齢別(5~7歳、8~11歳、9歳以上)にパーソナライズした瞑想を取り入れる「ファミリー・ハドル・シリーズ」。臨床心理士でモダン・ヘルスの臨床戦略マネージャーでもあるシャロン・アデュセイ医師が考案したプログラムを通じて、家庭でのメンタルヘルスの促進を支援する。

アデュセイ医師は、子どもたちにメンタルヘルスの維持について教えることは、「急を要する問題だ」と強調する。それは、「若者たちにメンタルヘルスの危機が起きているなかで、かつてなく重要なものになっている」という。

プログラムには、「質の高い介入方法」を通じて、子どもたちに自宅、学校、そして世界に対して感じるストレスをコントロールするためのスキルを身に着けさせることなどが含まれる。 

また、アデュセイ医師は「感情の認識」の重要性を指摘している。児童書などを用い、表情と感情の関連性を教えることを通じて、「感情」に対する子どもたちの理解力を育むことが効果的だという。

子どもたちが直面する危機

ピュー・リサーチ・センターが2023年1月に発表した報告書によると、米国の親たちがいま、最も懸念しているのは子どもたちのメンタルヘルスの問題だ。2021年に公表された調査結果では、「常に悲しさ、絶望を感じている」女子高生の割合は57%だった。

子どもたちが直面する困難は、新型コロナウイルスのパンデミックの発生を受け、また新たな局面を迎えているといえそうだ。米疾病対策センター(CDC)が行う「青少年のリスク行動に関する調査(YRBS)」も、メンタルヘルスに関する問題の急増を指摘している。
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編集=木内涼子

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