2023.09.03 12:00

日産エクストレイルで走る ピーター・ラビットの郷で見えてきたもの

今回の試乗記は、いつもとは違った味にしようと思う。少し早めの夏休みをとって、ピーター・ラビットの話などで有名なイギリス北部の湖水地方を旅しようと思った。さあ、こんな長距離のドライブにはどんなクルマが適しているのか。色々検討した結果、スタイリッシュで燃費の優れたe-POWER搭載のSUVということで、新型日産エクストレイルに決めた。

まず8月初頭、ロンドンに入り、エクストレイルを借りて、北に向かう。イギリスの自動車産業のメッカだったコヴェントリーやバーミングハムを通過し、445kmを走行して湖水地方のアンブルサイドという可愛い街に着いた。

ビアトリツクス・ポターの家

ビアトリツクス・ポターの家


ここ湖水地方は、意外に文化度が高い。多少クルマで走っただけでわかる。どこを見ても、どこを通っても、非常に刺激的で、風景が絵葉書のようにとても自然で美しい。だから、ピーター・ラビットを書いた作家のビアトリックス・ポターや、伝説的なロマン派詩人のウィリアム・ワーズワスと、19世紀イギリス・ヴィクトリア時代を代表する作家・評論家のジョン・ラスキンなどが住みついたわけだ。つまり、この素晴らしい環境と、当時の思想の変化によって、これだけの偉大な芸術作品が次々登場したと言える。

19世紀に生まれたピーター・ラビットはやがて世界に愛され、ワーズワスが書いた「雲のように私はさまよった」のような代表作が話題を呼び、彼らは湖水地方の名士になった。またここは、19世紀後半に、資本主義に良心を注ぎ込もうとしたラスキンが守った土地でもある。彼がその著作で強く主張した自然と美、社会との共存は現在、環境主義、持続可能性な社会・工業への関心を先取りしたものとして広く認識されている。



日産が7年前にノートで導入したシリーズハイブリッドのe-POWERは、自動車業界に環境志向と持続可能な走りを提供する「電気自動車の新しいかたち」として評価された。今や日産のグローバルでの稼ぎ頭となったエクストレイル。ロンドンから走って湖水地方を巡ったe-POWER搭載のエクストレイルは、まるで繊細な詩を読むかのように、ハイブリッド走行とEVモードの切り替えがスムーズで新鮮だった。新型は昨年に登場し、世界でヒット商品になっている。FWDと4WDの駆動方式の選択があり、5人と7人乗りも用意され、パワートレインはすべてエンジンで発電した電気によるモーター駆動のシリーズハイブリッドe-POWERとなるのが特徴だ。
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