トランプは8月24日、新たな弁護士として、ゆすり事件を専門とする、著名な依頼人を弁護した経歴を持つスティーブン・サドウを雇った。サドウはドリュー・フィンドリング弁護士に代わってトランプを弁護する。フィンドリングはアトランタのヒップホップコミュニティで有名な弁護士であり、過去約1年間トランプの代理人を務めてきた。
フルトン郡のファニ・ウィリス地方検事は、本訴訟の公判期日として10月23日を要求し、当初彼女が要求していた3月4日を前倒しして、トランプの元弁護士ケネス・チェセブロによるスピーディーな裁判の要求に応えた。しかし法律専門家らは、訴訟の複雑さと被告人の人数の多さを踏まえると、裁判が2024年11月の本選挙より前に開かれる可能性は低いという。トランプの弁護団も、裁判の遅れを想定している。
共和党主導の下院司法委員会は、ウィリス地方検事の調査を開始し、トランプに対する彼女の裁判は「州の刑法を使って連邦政府高官を規制しようとしている」と指摘。委員長のジム・ジョーダン下院議員(共和党・オハイオ州)が24日にウィリス宛に送った書簡による。
その調査は、ニューヨーク・マンハッタン地区検事、アルヴィン・ブラッグおよび司法省特別検察官、ジャック・スミスを含む委員会のトランプ敵対者を新たに糾弾するものだ。トランプは、ジョージア州国会議員らに対しても、ウィリスの弾劾尋問を開始するよう呼びかけた。トランプはウィリスがトランプの行為を調査した際、彼女を人種差別者と呼び、検察の職権を乱用しているなどと激しく攻撃した。
91件。これはトランプが4件の起訴の中で直面している訴因の総数だ。マンハッタン地区検察は、3月にトランプを口止め料に関わる業務記録改ざんについて34件の訴因で起訴し、大統領経験者に対する初の刑事告訴となった。司法省も、機密文書問題で40件、1月6日の議事堂襲撃および2020年大統領選挙結果を覆そうとした行為に対する4件の訴因で起訴している。
(forbes.com 原文)