ヘルスケア

2023.09.03 13:00

自分の「イライラを相手にぶつけてしまう」受動的攻撃性を確認する21の質問

高度な統計的なグループ分けの手法を用いて、チームは最終的に21項目の質問にたどりついた。それらは、個人の全体的受動的攻撃性のレベルを測るものであり、批判の誘発、回避/無視および妨害の下位要素に分類されている。スケールは以下のとおり(回答は「まったく正しくない」から「非常に正しい」までのスケールで与えられる)。

批判の誘発

1.嫌いな人や不快に感じている人について話す時、その人の長所を褒めるふりをしながら、短所をほのめかす
2.嫌いな人や不快に感じている人が犯した間違いを上司に告げ口して、その人の評判を傷つける
3.嫌いな人や不快に感じている人の恥ずかしい出来事や暗い過去を、意図的に公衆の面前で暴露する
4.嫌いな人や不快に感じている人に対して、他人の前でその人が答えられない質問をして、不快にさせる
5.嫌いな人や不快に感じている人の皮肉を言って嘲笑い、単なるジョークのふりをする
6.嫌いな人や不快に感じている人について言いたいことがある時、その人が見えるところで他の人たちに話す
7.自分は被害者であるふりをして、嫌いな人や不快に感じている人をつらい目にあわせる

回避/無視

1.嫌いな人や不快に感じている人とは、意図的に視線を合わせない
2.嫌いな人や不快に感じている人に会った時、意図的に避けようとする
3.嫌いな人や不快に感じている人とは、たとえ相手が私に接触してどうしているか知りたがっていると知っていても、関係を絶つ
4.嫌いな人や不快に感じている人が電話で自分に連絡を取ろうとした時、意図的に無視する
5.嫌いな人や不快に感じている人に対して、だんまり戦術をとる
6.SNSで嫌いな人や不快に感じている人が自分に質問をしたとき、まったく見ていなかったふりをする
7.嫌いな人や不快に感じている人に対して、冷たく否定的な態度をとる

妨害

1.嫌いな人や不快に感じている人の作業を意図的に遅らせて、相手を困らせる
2.嫌いな人や不快に感じている人を助けるふりをしながら、陰で仕事の邪魔をする
3.嫌いな人や不快に感じている人と仕事をする時、意図的に自分の分担をこなさず、相手を困らせる
4.嫌いな人や不快に感じている人に対して、言い訳を思いつき「忘れていた」などと言う
5.嫌いな人や不快に感じている人に何かしてほしいと頼まれた時、意図的に先延ばしする
6.嫌いな人や不快に感じている人に頼み事をされた時、全力を尽くさずずさんな仕事をする
7.嫌いな人や不快に感じている人に何かを頼まれた時、きちんとやらずに「そんなに大切だったとは知らなかった」などの言い訳を思いつく

研究者らは、自分たちのテストは受動的攻撃性に関するより深い理解を与えるものだが、限界もあることを指摘している。たとえば、回答者は全員韓国人であり、必ずしも全世界の人々を代表していない。また、状況によっても答えが変わる可能性がある。たとえば、自分の仕事人生のレンズを通して受動的攻撃性について考えるか、恋愛関係や友人関係のレンズを通して考えるかで答えは変わってくる。

それでも、もし、自分あるいは知り合いが、受動的攻撃性の傾向に悩んでいると感じた時は、助けを求めることが重要だ。なぜなら受動的攻撃性は抑うつ、自傷、ストレス関連障害、摂食障害など別の症状の原因である可能性もあるからだ。

受動的攻撃性スケールのテストを受けて、結果を知りたい人は以下の「受動的攻撃性スケール」にアクセスしてほしい。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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