ライフスタイル

2023.08.27 13:30

心を蝕み人間関係に亀裂を入れる「嫉妬」を理解し管理する2つの方法

安井克至
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感情としての嫉妬を理解することは、関係へのその影響を管理する最初の一歩となることがある。単に自分自身を「嫉妬深い人間」としてラベルづけるのではなく、感情を受け入れてその根本的な原因をセラピーや健全なコミュニケーションを通じて取り組むことで、最適な関係への道を開くことができる。

最近、パートナーが誰かとメールする時間が長くなっていることに気づき始めたとしよう。あなたが近づくと、相手はすぐに携帯電話を置くか、会話を別の話題に切り替える。

時間が経つにつれて、まとわりつくような考えが頭に浮かんでくる。「一体誰と話しているのだろう? なぜ隠すんだろう? 誰かに想いを寄せているのだろうか? ああ、こんなふうに感じる私は、生まれつき嫉妬深い人間に違いない」

観察された行動(あるいは「証拠」)と、それに基づく自分の解釈や仮定を意識的に区別することが重要だ。

だから、その感情を内面化して自分を「嫉妬深い人間」だとレッテルを貼るのではなく、思考プロセスの視点を変えて考えよう。

その感情を認める。「今、嫉妬を感じているのは、理解できない行動を目の当たりにして、不安になっているからだ」

きっかけを特定する。「2人が密かに交わす電話での会話が、私を不安にさせている」感情と行動を区別する。「嫉妬を感じたからといって、すぐにその感情を行動に移す必要はない。そう感じるのは構わない。だが、それにどう対処するかが重要だ」

建設的なコミュニケーションを選択する。パートナーに非難を浴びせるのではなく、双方とも気が散ったりストレスが溜まったりしない時間を選ぼう。疑心暗鬼になるのではなく、純粋な興味と関心を持ってその話題に触れよう
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翻訳=酒匂寛

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