2. 効果的なコミュニケーションが嫉妬の解毒剤だ
嫉妬の感情を理解し、それに対処するには、オープンで思いやりのあるコミュニケーションが鍵となる。しかし、直感に反するように聞こえるかもしれないが、嫉妬は人間の進化に深く根ざしている。実際、ある研究の著者は、嫉妬は交際相手の保護や交際相手のつなぎとめというプロセスを通じて、二人の関係をより良いものにするために中心的な役割を果たすとさえ述べている。
これは、不安や嫉妬を感じる状況に直面したときには、パートナーと建設的にコミュニケーションをとる必要性がさらに強まるためであり、それは関係を強化し、ともに成長するための実行可能な手段となり得るからだ。
このようなデリケートな問題について話すときには、攻撃的な態度は許されない。その代わりに、純粋な興味を持って状況に臨み、パートナーに有利になるように、たとえばこう語りかけよう。
・「まったく的外れかもしれないけど、最近感じていることを話したいんだ」
・「表現するのは難しいんだけど、君が新しい友だちと内輪のジョークを言い合っていると、嫉妬を感じちゃうということを話したかったんだよね」
・「これは君だけの責任じゃないし、私も自分の気持ちを整理しようとしている。でも、君の元恋人が今、君の同僚になっていることを考えることが、どれほど居心地が悪いかをわかち合いたかったんだよ」
「君は、お前は」ではなく「私は」で話し始めることでパートナーへ与えるインパクトを弱めることは、非難の応酬を避ける上で効果的なやり方だ。なにしろ嫉妬にはしばしば傷や怒りの感情がともなうことがしばしばだからだ。少なくとも、解決を目指したオープンなコミュニケーションをとることで、この先自分とパートナーがどのように困難な状況に取り組んでいくかの前例を作ることになる。
おわりに
感情から逃げることはできないということを忘れないでほしい。最善の方法は、嫉妬の感情を理解し、健全に取り扱うことだ。パートナーとの建設的なコミュニケーションがうまく行かない場合には、メンタルヘルスの専門家やカップルセラピストに相談することも検討しよう。(forbes.com 原文)