気になる指標がある。「S&Pグローバルラグジュアリー指数」の推移だ。同指数は服飾、宝飾品、時計など高級品を取り扱う世界各国80社の時価総額を基にはじき出されている。
算出対象となる銘柄には、LVMHのほか、スイスの「リシュモン」、フランスの「エルメス」など日本でもなじみのブランド企業がズラリと顔をそろえる。ちなみに、世界的な電気自動車メーカーの米「テスラ」も構成銘柄の1つだ。
同指数は、昨年末から7月13日まで約24%上昇した。ところが、同日以降は軟化し、8月15日までに同6%下落。LVMHの株価も7月14日の高値から約10%の値下がりを記録している。先行きの事象を織り込んで推移するのが株価。足元の軟調な値動きはいったい、何を示唆しているのだろうか。