アジア

2023.06.22 08:15

急増するインバウンド、中国人観光客が観光&爆買いへ

GettyImages

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コロナ禍で大打撃を受けた観光業。コロナ政策は終息し、アフターコロナとしての生活が本格的にスタートしたいま、観光業はようやく復活しつつあります。観光業で大きな収益となってきたインバウンド需要も戻りつつあり、この夏以降も来日観光客の増加が期待されています。

そうした中、中国の旅行情報サイト「馬蜂窩(マーフォンウォー)」の日本での公式総代理店を務めるインタセクト・コミュニケーションズが、中国本土で「中国における訪日意欲のアンケート調査」を行いました。

まず、今回アンケートに回答した人のうち、日本を訪れたことのある人は35.9%。そして訪日したことのある人のうち、また日本を訪問したいと回答した人は91.4%にも上りました。

日本に旅行する目的はとの問には、「観光地に行きたい」が90.4%とほとんどの人が回答。続いて「日本食を食べたい」(80.7%)、「日本で買い物をしたい」(68.1%)となっています。以前は中国人観光客というと「爆買いツアー」などという言葉が踊りましたが、観光がメインで爆買いはついでにという印象です。

コロナ前後で訪日意欲はどうかとの質問には、「意欲が上がった」が44.4%ともっとも多く、「下がった」(28.9%)を上回りました。また、訪日予算については、コロナ前は10万~30万円が33.6%ともっとも多かったのですが、アフターコロナでは60万円以上が33.0%でもっとも多いという結果になっています。為替レートが2019年は1元=16円台だったものが、いまは1元=20円前後と円安になっており、より予算アップにつながっているのではないでしょうか。

このように、中国人観光客は日本の観光地へ訪れたい意欲が高いものの、訪日予算も上がっており、以前のような爆買いを期待できるかもしれません。沈んでしまった観光業も、インバウンド需要で浮上するチャンスと言えそうです。

出典:インタセクト・コミュニケーションズ「中国における訪日意欲のアンケート調査」より

文=飯島範久

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