PATEK PHILIPPE|カラトラバ6007
2020年に限定モデルにて採用された幾何学的な《カーボン》エンボス・パターンがレギュラー化。エボニーブラックのダイヤルにこのパターンを取り入れることで、よりアクティブな雰囲気になった。そしてカーフスキンのストラップにも、同様の型押し仕上げを取り入れる。特筆すべきは秒針やミニッツトラックに採用した鮮やかなカラーリング。ほかにレッドとスカイブルーがあり、時計に華やかな個性を加える。
「シン・クロノグラフ」に感動
自分の操作で時を操るクロノグラフ機構は、時計業界の花形機構であり、多くのブランドが心血を注ぐ。ある程度一般化している機構だからこそ、“新作”として発表するなら新しい試みが重要になるだろう。機構の斬新さはもちろんのこと、デザインや表現方法などでも個性を高めあっている。BREITLING|プレミエ B01 クロノグラフ42
1934年にふたつのプッシュボタンで操作する現代的なクロノグラフ機構を開発したブライトリングは、いまでもクロノグラフの名門。1940年代モデルのデザインを継承する「プレミエ」は、ドーム型風防などボリューム感のあるデザインで存在感を高める。新作はインデックスがアラビア数字となり、インダイヤルとダイヤルを同系色でまとめる“トーン・オン・トーン”の配色も特徴。レトロなムードのおかげで、いつまでも飽きのこない時計になっている。
JAEGER-LECOULTRE|レベルソ・トリビュート・クロノグラフ
反転するケースが特徴の「レベルソ」から、久々にクロノグラフが登場した。表面はシンプルな二針表示だが、ケースを反転させるとスケルトンダイヤルのクロノグラフ機構が現れる仕組み。両面に時刻表示を組み込むハイレベルな設計であり、30分積算計は長方形をいかして美しく収めるためレトログラード式にして
いる。
A.LANGE &SÖHNE|オデュッセウス・クロノグラフ
人気のスポーツモデルに、クロノグラフが誕生。すでにケースサイドにはカレンダー修正用のプッシュボタンがあるがデザインは変更せず、リュウズのポジションによってプッシュボタンの役割を切り替える高度なメカニズムを考案。押し込まれた状態だとクロノグラフ操作で、引いた状態ならカレンダーを修正できる。
TAG HEUER|タグ・ホイヤー カレラクロノグラフ
モータースポーツからインスピレーションを受けたクロノグラフ「カレラ」が、誕生から60周年を迎えた。タキメーターを内側に収めることで初代モデルを思わせる繊細なベゼルを実現し、大きく盛り上がったドーム型の風防はレトロなムードがある。ムーブメントは最新型のCal.TH20-00を搭載。
MONTBLANC|モンブラン アンヴェールドタイムキーパー ミネルバリミテッドエディション
タキメーターとテレメーターの目盛りがあるクロノグラフだが、ケースサイドにプッシュボタンがない。実はベゼルを回転させて、スタート→ストップ→リセットする高度なメカニズムを採用している。ミネルバの時計製造165周年、そして腕時計式クロノグラフムーブメント開発100周年の節目にふさわしいモデルだ。
ROLEX|コスモグラフ デイトナ
アイコニックなクロノグラフが進化。クロナジー エスケープメントやパラフレックス ショック・アブソーバーを備えた新型ムーブメントのCal.4131を搭載し、ミドルケースにもデザインの見直しを加えた。さらにプラチナモデルのみ、トランスパレントケースバックを採用。これはオイスターモデルとしては初の試みだ。
CARL F.BUCHERER|マネロ フライバック40㎜
クラシカルな雰囲気をまとった2カウンター式のクロノグラフ。そのインダイヤルの色は、風景写真家ハネス・ベッカーが自然の中で出合った美しい色を表現したもの。しなやかに手首になじむ9連ブレスレットのほかに、再生PET製素材と植物由来の素材からつくられたビーガンストラップも付属するので、シーンに合わせて使い分けたい。