「サイズチェンジ」に感動
腕時計は“腕”につけるものなので、身体感覚と無縁ではいられない。ケースが大きくなるほど、存在感は増し、視認性も高まる。しかし近年は、逆に「ちょっとこぶり」がキーワード。ジェンダーレスな時代の追い風もあって、ちょっと小さめの時計に注目が集まっている。OMEGA|シーマスター アクアテラ シェード
ダイバーズウォッチ「シーマスター」の世界観を取り入れつつ、ベゼルをシンプルにすることでドレッシーさを引き出した「シーマスター アクアテラ」。その新作は34㎜の小ぶりなケースに合わせて、自然からインスピレーションを受けたカラーリングでも話題に。このモデルのダイヤル色はシーブルーと命名。サンレイ仕上げを施しているので、光の角度によって美しく濃淡を変える。高精度&高耐磁のマスター クロノメータームーブメントを搭載する。
VACHERON CONSTANTIN|オーヴァーシーズ・オートマティック
エレガントさとスポーティさを併せもつ人気シリーズに、34.5㎜の機械式モデルが加わった。単なるダウンサイジングではなく、人間工学に基づいてプロポーションを再構築しているので、男性の腕にもなじむ。付属するピンクゴールドブレスレットやブルーのラバーストラップと簡単に交換できる。
CARTIER|タンク ノルマル
希少な限定コレクション「カルティエ プリヴェ」から登場したのは、1917年に誕生した初代タンクを継承した「タンク ノルマル」。ケースは正方形に近いプロポーションで、サファイアクリスタルの風防にはカットを施した。ラグジュアリーなブレスレットが、腕元を華やがせる。
BAUME &MERCIER|リビエラ ボーマティック
南仏の自由で洗練されたライフスタイルを投影した「リビエラ」は、12角形ベゼルが特徴のリッチなスポーツモデル。50周年となる今年は細部をリニューアル。ケースを小径化しつつ、高精度、ロングパワーリザーブ、耐磁を備えた高性能ムーブメント「ボーマティック」を搭載。ハーフスケルトンのダイヤルからも、その姿を鑑賞可能だ。
ZENITH|パイロット オートマティック
飛行機が開発された20世紀初頭から航空計器も製作していたゼニスは、ダイヤルに“Pilot”と明記できる唯一の時計ブランド。そんなパイロットウォッチの名門がデザインをアップデートし、よりシンプルでモダンなスタイルに。ケース径が40㎜と小型化し、表示もシンプルに。道具のような迫力があるので、カジュアルに使いたい。
TUDOR|ブラックベイ 54
タフウォッチの名門が初のダイバーズウォッチを発売したのは1954年のこと。その“54”をモデル名にしたこちらは、200m防水の本格派ダイバーズウォッチながら、ケース径が37㎜とかなり小ぶりなのでサラリとつけられる。自社製ムーブメントCal.MT5400は、高精度の証しであるCOSC認定クロノメーターを取得している。
FREDERIQUE CONSTANT|クラシック トゥールビヨン マニュファクチュール
Accessible Luxuryをブランドコンセプトに掲げるフレデリック・コンスタント。創業35周年を記念したトゥールビヨンモデルは、2008年に発表した自社製ムーブメントCal.FC-980を搭載。ケース径を39㎜とこぶりにすることで、ドレッシーな雰囲気を引き出した。小窓から見える機構も美しく仕上げている。