7月25日火曜日:月とスピカ
日の入り直後の南西の空に、輝面比45%の満ちていく三日月が、約250光年の彼方にあるおとめ座で最も明るい恒星スピカと大接近する。上弦の月(NASA)
7月26日水曜:上弦の月
今夜は上弦の月(First Quarter Moon)、月が地球から見て半分輝いて見える時だ。それは夜空が月の光に明るく照らされ、天体観測がより難しく、魅力が減り始めるタイミングでもある。今週そしておそらく来週も、星を見る旅に出ることをお勧めしない。もうすぐ満月がやってくる! しかし双眼鏡を使って、クレーターや月面の明るい部分と暗い部分を分ける「ターミネーター(明暗境界線)」を見るには今夜が絶好の機会だ。7月25~27日、水~金曜日:金星と水星が接近
今週、黄昏時の西の空で、2つの地球型惑星が接近するところを見ることができる。沈んでいく金星と昇ってくる水星はすぐ近くを通って互いの位置を交換する。日の入り直後の西の地平線近くに注目。7月29日土曜日:水星とレグルスが大接近
「Swift Planet(敏速な惑星)」と呼ばれる水星を見るのは難しい、なぜならほとんどの時間、太陽の輝きに隠れているからだ。今夜の日没直後、水星は太陽から十分離れているため見ることができるだけでなく、78光年の位置にあるしし座で最も明るい恒星レグルスとわずか1度以内の視界に入る。ぜひ、この珍しい光景を双眼鏡で見て欲しい。7月31日月曜日:みずがめ座δ南流星群が極大
毎年7月中旬から8月中旬にかけて見られるこの流星群は、P/2008 Y12ソーホー彗星が内太陽系に残したちりの雲に地球が衝突することによって生まれる。日本時間7月31日午前3時ごろと予想されている極大期には、条件が良ければ暗い夜空で1時間当たり10~15個の「流れ星」が見られるだろう。30日深夜から31日明け方が見頃だ。悲しいかな、90%以上輝く月が近くにあるので、月が沈む午前1~2時を過ぎるまで流星群のインパクトは弱められる。国際宇宙ステーションを見よう
国際宇宙ステーション(ISS)が上空を飛ぶところをまだ見たことがない人は、NASAが提供しているSpot The Stationに登録すれば毎朝ISSが見える時間をメールしてくれる。ISSは常に西から現れて東へ消え、約5~6分で横断する。その見事な光景をぜひ御覧いただきたい。各地の日の出/日の入り、月の出/月の入りの正確な時刻については、気象庁のウェブやこちらのサイトなどを参照して欲しい。
(forbes.com 原文)