AI

2023.07.12 14:00

AIの未来のキーワードは「ハイブリッド」、クアルコムがレポート

ハイブリッドAIならびにその他すべての未来

クアルコムがAIの未来はハイブリッドであるという声明は真実だ。同時に、AIの未来はまだ未知だ。生成AIは、私たちがこれまで見てきたどんな技術よりも速く成長している。それは学習し、変化し、毎日新たなアイデアを生み出している。現在私たちは、ハイブリッドAIを、大規模にAIを進化させる解決策として眺めている。だがこれが唯一の方法であると考えることは視野が狭すぎる。

ホワイトペーパーにも述べられているように、生成AIの新たなユースケースがどのように出現するかを見るのはこれからだ。生成AIが一般的になるにつれて、ユーザーが存在するエッジでの処理に注目が集まることが予想される。なぜなら、大半の一般の人々は、データを処理するための巨大なクラウドスペースを所有していないからだ。彼らは生成AIが自分たちのいる場所ですばやく、簡単に機能することを欲している。そして多くの場合、より特化した生成AIアプリは、必要とする学習や生成のためのデータがはるかに少なくなるため、そのような方法で機能させられるだろう。市場はこれに同意しているようだ。調査によれば、エッジAIハードウェア市場は、2021年の9億ユニット以上から2026年には20億ユニット以上に拡大するとされている。

ここでの全体像は、私がかなりの間、書き続けてきたことだ。技術が複雑化し、理解しきれないほどになるにつれて、私たちはますます多くの「ハイブリッド」を見るようになっている。それはただ2つの技術──エッジとクラウド──が協力して働くだけを意味するものではない。それは2つ以上の企業──たとえばOpenAI)とマイクロソフト──が自分たちの強みを共有し、さらに強力なものを創り出すということをも意味する。グーグルがBrainとDeepMindを組み合わせるのも別の例だ。

テクノロジーの進歩が信じられないほど速いこの世界では、1つの企業がすべてをこなせる時代は過ぎ去ろうとしている。確かに、企業は自分たちがすべてを行うのを助ける他の企業を買収することもできる。しかし、1つのエンジンをもつ技術企業の時代は終わりを迎えている。これからは、すべてがハイブリッドになる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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