2023.06.25 12:00

GR86の特別仕様でトヨタはアメリカでブランド強化を狙う

GR86 TRUENO EDITION/米で初めて「トレノ」の名前が使用される。

GR86 TRUENO EDITION/米で初めて「トレノ」の名前が使用される。

最近、何かと話題豊富なトヨタ自動車。現在、ワールド・ラリー選手権ではトヨタが1位のランキングを保持しているし、そしてルマン24時間レースでは、結果は2位ながらフェラーリと接戦を繰り広げた。また、先週発表された「電気自動車用に何と航続距離1200kmの全固体バッテリーの開発を進め、EV開発に今以上に力を入れる」という意外なニュースに、業界は驚きを隠せなかった。

それに昨年、トヨタとしての初の電気自動車「bZ4X」を出したし、2023年後半にはレクサス初のEV「RZ」を導入予定。先週は、人気車種「アルファード」の新型車も披露され、アメリカでは北米専用仕様の「スープラ」も出たばかり。

6月21日に発表された新型アルファード。

6月21日に発表された新型アルファード。



そして、日本でも購入できるかなりエッジーな大型SUV「レクサスGX」の新型車も大々的に披露された。テキサス州で発表されたこの本格オフローダー「GX」の新型車は、ランドクルーザーと同様の「トヨタTNGAプラットフォーム」を採用し、非常にパワフルな3.5L V6ツインターボを搭載。しかし、何と言ってもGXの最も印象的な変更点は、その大胆でボクシーなエクステリアデザインだと思う。

6月8日に公開された LEXUS 新型「GX」

6月8日に公開された LEXUS 新型「GX」



過去10年間のレクサスのデザイン言語の特徴であった滑らかで流れるようなエクステリアラインから、非常にシャープに変身している。同車はアイデンティティーの強化を狙っている感じがする。象徴的なスピンドルグリルとトリプルビームLEDヘッドランプは、フロントマスクの向きが若干異なるとはいえ、紛れもなく力強いレクサスGXの存在感を示している。この迫力満タンの外観なら、「ワイルド・スピード」続編の悪役にうってつけではないか。

ハチロクにクラウン、「日本名」が米を席巻するようになる?

実は、もう1台、トヨタの北米向けスポーツカーがついに最近発表になった。やはりアメリカではスポーツカーは人気だ。数々の映画や漫画に登場して一躍有名になった「AE86」発売40周年を記念して、「GR86 TRUENO EDITION」というモデルが発表された。日本では「86(ハチロク)」や「スプリンター・トレノ」のファンにはお馴染みの有名なネーミングではあるけど、アメリカには初上陸となるので、現地のトヨタのエンスーがどのように反応するか楽しみだ。

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