2023.05.14

世界をリードする国産スポーツカー おすすめベスト3

トヨタGR86

電気自動車(EV)が徐々に私たちの意識を支配し、より多くのドライバーがEVに乗り換える中、スポーツカーは衰退しつつある。しかし、高回転のエンジン、素早いシフトチェンジ、そしてコーナリングのスリルを楽しむドライバーは少数ではあっても健在だ。ニッチな市場のニーズを満たす楽しいマシンを、限定的に見つけることができる。

この記事では、マーケットにある最もおすすめしたい楽しいドライバーズカーを3台選んだ。独断で偏見の個人的な選択だけど、そのうちの2台はすぐに頷いてもらえるだろう。この3台は国産スポーツカーではあるけど、ほとんどの国の人気で手頃スポーツカーと比べても、この3台が選ばれるケースが多い。

では、その3台をチェックしてみよう。

1:マツダ・ロードスター

はっきり言って、ロードスターは日本が誇れるスター存在。1989年の発売以来、100万台以上の販売台数を記録し、ギネスブックにも登録されたマツダ・ロードスターは、その価格の安さにもかかわらず、最高のスポーツカーとして販売されてきた。小型で楽しい後輪駆動のオープンカーは、現在市場にほとんど存在しないが、僕らにとってロードスターはその頂点に位置している。

マツダ ロードスター

マツダ ロードスター



34年前に登場した同車の絶大な人気は、ポルシェ・ボクスター、アウディTT、メルセデス・ベンツSLK、BMW Z3、フィアット・バルケッタといったスポーツクーペの新潮流の火つけ役となったことはあまりにも有名な話だ。

1989年に登場した初代ロードスター。ポルシェボクスター、アウディTT、メルセデスSLK、BMW Z3などの火付け役で有名。

1989年に登場した初代ロードスター。ポルシェボクスター、アウディTT、メルセデスSLK、BMW Z3などの火付け役で有名。


ロードスターには、通常のソフトトップと、タルガスタイルのハードトップであるRFの2つのバージョンがある。タイトなコックピットは、人によって日常的に使うクルマとしては実用的でないかもしれないが、ドライバーの関与とスリルのレベルは、まさに別次元だ。

268万円からのベース・グレードのエンジンは131psを発揮する1.5リッターだけど、数年前に追加された自然吸気2.0リッター4気筒エンジンは、181psを発生するマツダの最も優れたエンジンだと思う。リニアなレスポンスで、ニヤリとするような加速と豊かな低速トルクはヤミつきに。
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