試験飛行は6月7日、沖縄県国頭郡の運天港と伊平屋島との間で行われました。往復約2キロメートルの行程ですが、海上飛行で2点間を往復したのはアジアで初めてとのこと。使用した機体は中国のEHangが製造したEHang216型という電動機です。航続可能距離は約35キロメートル。最大速度は時速約130キロメートルです。
この試験飛行は、運用上の知見を得るためのものでした。AirXのほかに、離着陸場の仕様の検討などを行う日本空港コンサルタンツ、空飛ぶクルマのビジネスモデルを検討する建設技術研究所、離着陸場の運営などを検討する空港施設が参加しています。試験項目は、海上2点間飛行の運用上の課題把握、離着陸場の設計に関する知見の獲得、離着陸場の運用のためのデータ取得、空飛ぶクルマの環境負荷(騒音など)、社会的効果の試算と、まさにビジネスとしての離島間運用を前提としたものです。
今後は、全国各地での実証実験、ヘリコプターを使った市場調査をとおして空飛ぶクルマの社会実装を進めるということです。
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