製品

2023.06.07 17:30

Apple Vision Proが「常識を変える」これだけの理由、実機ハンズオン

気になるココはどうなっている?

さて、正直な話、Vision Proについて語っていると、どこまでも止まらなくなってくる。まだまだ紹介したい要素は数多くある。例えばVision Proで見る3D映像は、これまで経験した3D表示時デバイスの中でも、最も大きく立体的に、そして快適に立体像を見せてくれるし、そうした3D映像と空間オーディオのマッチングも完璧だ。



どこかダマされているような気分にもなるのだが、話は尽きないので、いくつか疑問に感じていたことなどについて、シンプルなQ&Aを書いて記事を締めたい。

・アプリは何が動く?
Vision OS向けにビルドされたアプリ。ただし、Xcodeで開発されているiOS/iPadOSアプリの移植はかなり容易になるようだ。またリモートでアップル製端末の画面を空間に配置することもできる。

・バッテリーは交換できるか?
本体とバッテリーの接合部は回転する仕組みだがMagSafeではなく、しっかりとロックされる。取り外すと電源が落ちるが、バッテリーユニットにはUSB-C端子があり、本体に給電しながら並行して充電もできる。

つまり外部バッテリーも、外部AC電源も使うことが可能で、ACから電源を取れば稼働時間は気にしなくていい。

・デバイスは家族や友人と共有できるか?
ヘッドバンドのサイズやフェイス部が当たるパッド、あるいは視度補正レンズなどでカスタマイスされて出荷される。ただしそうした要素を除く場合、個人情報などが漏れないよう、また指定したアプリしか使えないようにした上で、ゲストに使ってもらえるモードが用意されている。

・有効視野角(FOV)は?
90度程度だが、実際には100度近くまで表示領域があり、自然にフェードアウトするように表示される。

・使える外部イヤホン、ヘッドホンは?
アップルとBeatsのイヤホンが利用できる。空間オーディオの再現性はそれぞれに依存する。ヘッドフォンも接続は可能だが、バンドと干渉するため現実的ではない。

・バンドはサイズがある?
現時点でS、M、Lがあるが、発売時には増える可能性もある。

・バーチャルキーボードの視覚フィードバックは?
今回の体験ではバーチャルキーボードを使用する機会がなかった。

・重さはどのぐらい?
450から最大でも500グラム以下。組み合わせるヘッドバンドや視度補正レンズに依存する。ヘッドバンドの作りがよく、柔らかなパッドもあって、不快感は同種デバイスの中ではかなり少ない方。

・どのぐらいの時間、装着し続けられる?
個人差はあるだろうが、これまで使ったどんなVRゴーグルよりも快適だった。カウンターウェイトはないが、柔らかなファブリックのヘッドバンドと比較的軽い本体が奏功しているのではないか。

・これで事務仕事はできそう?
個人差はあるだろうが、空間内に自由にさまざまなアプリのウィンドウを配置しつつ文章などを作れる。装着そのものを不快に思わない時間なら、問題なく執筆活動などは行えるだろう。

編集=安井克至

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事