宇宙

2023.05.30 17:00

今週の夜空は超新星と「ストロベリームーン」の月の出が見どころ

プレセペ星団の中の土星。今週は火星の番だ(Getty Images)

プレセペ星団の中の土星。今週は火星の番だ(Getty Images)

今週のハイライトは、超新星SN 2023ixfと6月の満月「ストロベリームーン」だが、最も有名な2つの惑星にも見どころがある。まずは火星がプレセペ星団の輝く星々の中を通過する。これは双眼鏡で見るとすばらしい光景だ。もう1つが金星で、太陽から最も遠い位置で明るく輝く。こちらは肉眼で十分だ(日時は日本時間)。

5月31日水曜日:月とスピカが並ぶ

この日から翌日にかけて、輝面比83%の満ちていく凸月(半月と満月の中間)が、250光年の距離にあるおとめ座で最も明るい恒星スピカと接近する。日没後に東を見よう。

6月2日金曜日~3日土曜日:火星とプレセペ星団

6月2日から3日にかけて、火星が最も美しい散開星団の1つであるかに座の中のプレセペ星団に突入する。双眼鏡があればその美しい光景を見ることができるはずだ!

6月4日日曜日:ストロベリー・ムーンを見る絶好のタイミング

満月の瞬間は世界協定時6月4日午前0時41分(日本時間6月4日午後0時42分)だが、北米、欧州、アフリカでは前日の月の出が一番美しく見える(日本では3日と4日が見頃)。月の出の時刻は日の入りとごく近いが、正確な時刻はこちらで調べることをお勧めする。

6月4日日曜日:金星が東方最大離角に

また、日曜日の夕方「宵の明星」とも呼ばれるこの惑星が華々しい輝きを見せる。地球に最も近いこの惑星は、この日、東方最大離角つまり地球から見て太陽から最も遠い位置に来る。この機会に金星を思う存分見ておこう。なぜなら、まもなくもっと明るくなるものの、日没後の空にあまり長くはいなくなるからだ。

今週の天体:プレセペ星団

プレセペ星団(M44)は蜂の巣星団(Beehive Cluster)とも呼ばれる地球に最も近い散開星団で、かに座の中にある。この星の集団は、地球から約580光年の距離にあり、非常に暗い空では肉眼で見ることができる。しかし、光害あふれる都会の空では双眼鏡を使うのが最もよい方法で、そこには60個ほどの星々が美しい光景を見せるだろう。そして今週は、その「星」の1つが火星だ!

住んでいる場所の日の出/日の入り、月の出/月の入りの正確な時刻については、気象庁のウェブこちらを参照してほしい。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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