5. 関わる
心理学者の間には「燃え尽き症候群はうつ病の一種」との見方もある。これらはどちらも、社会的断絶や孤独感と密接に関連している。子どもたちが集まって遊ぶグループに、子どもといっしょに入ってみてはどうだろう。旧友を誘ってお茶をしたり、友人たちとロッククライミングなどに出かけたり、家族と料理教室に行ったりするのもよさそうだ。
「自分に適した程度で」誰かといっしょにいる時間を持つ活動が、あなたのエネルギーレベルを高め、燃え尽きからの回復を助けてくれるだろう。
活力は取り戻せる
仕事から離れ、リセットする機会を脳と体に与えることで、自分自身に再び活力を与えることができる。仕事との距離をより大きく取り、人との関りをより深く持つことが、より効果的だと考えられる。ウェルビーイングを取り戻す方法は、1つではない。自分に合った方法を、自分で見つけることができる。
世界的な問題
業務管理プラットフォームを提供する米アサナ(Asana)が7カ国のナレッジワーカー約1万人を対象に実施、2022年に発表した調査結果によると、過去1年に燃え尽き症候群の症状を経験した労働者は、70%にのぼっていた。さらに、この問題に苦しんでいるのは、特定の世代だけではないこともわかっている。Z世代の84%、ミレニアル世代の74%、ベビーブーマー世代の47%が、燃え尽きの症状に悩んでいると回答していた。
米コンサルティング会社マッキンゼーの調査でも、多くの人が精神的な苦痛を感じていることが明らかになっている。Z世代の25%、ミレニアル世代とX世代のそれぞれ13%、ベビーブーマーの8%が、ウェルビーイングが損なわれていると感じているという。
ただ、アサナの報告によれば、こうした結果の一方で、回答者の40%は燃え尽き症候群について「成功のために不可欠なもの」と答えている。
(forbes.com 原文)