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2023.05.24 11:45

移動中の車内で衛星ネット接続ができる「Starlink Mobility」が登場

Getty Images

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イーロン・マスクの衛星インターネット接続会社であるStarlink(スターリンク)は5月23日、移動中の車内や航行中の船舶など、地球上のあらゆる場所で高速インターネットを利用できる接続サービス「Starlink Mobility(スターリンク・モビリティ)」の立ち上げを発表した。

マスクはツイートで、「地球上のほぼすべての場所で使える」と述べており、公式サイトには「スターリンクのサービスが利用できるすべての国で100%の通信が可能」と記載されている。このシステムは、アリゾナ州のスクールバスですでに使用されているという。

また、船舶向けのプランも用意されており、「地球上の大半の海で接続が可能」とされている。


このサービスの利用には、2500ドル(約35万円)の専用ハードウェアの購入が必要で、月額250ドル(約3万5000円)で下り(ダウンロード)が最大220メガビット/秒の通信が利用できる。一方、スターリンクの米国での標準的なサービスの月額費用は120ドル(約1万7000円)で、ハードウェアの価格は599ドル(約8万3000円)となっている。

スターリンク・モビリティのハードウェアは、既存のバージョンよりも性能を高めたもので、強化されたGPS機能で現在地からアクセス可能である最適な衛星を探知するという。このハードウェアは、車両や船舶に固定して使用するように設計されている。

最近、スターリンクの人気が高まっているため、一部の地域では衛星への接続が混み合う状況が起きているが、スターリンク・モビリティのユーザーは、接続の優先権が得られるメリットもあるという。

このサービスのハードウェアは、SpaceX(スペースX)の衛星が海上に着陸する際の映像を配信する際にも使用されており、「ロケットの着陸に耐えられるほど頑丈だ」と同社は述べている。これは、未舗装の悪路で車両を走らせる際の衝撃や風圧にも耐えられるタフなシステムであることを意味している。

スターリンク・モビリティのシステムは、ただちに利用可能で、30日間の試用期間中はハードウェアの全額返金が保証されている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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