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2023.05.28 14:00

自分の強みを専門に、需要が高まる5つのコーチングビジネス

Getty Images

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コーチングというキャリアが誕生したばかりのころは、クライアントが充実した人生を歩んでいくために手助けする「ライフコーチ」が一般的だった。そのライフコーチ市場はいまや、推定で15億ドル(約2067億円)の規模に達し、2030年までの年間成長率は4.9%と見込まれている。

国際コーチング連盟(ICF)が実施した調査では「これまでにコーチングを利用したことがある」と回答した人は43%に上る。そして「コーチングを一度も利用したことがない」と回答した人のうち22%が「将来的にコーチングを利用するつもりだ」と答えている。

コーチとは、クライアント1人1人に個別対応するメンターだ。しかしコーチの役目は、クライアントのために何か行動を起こすことではない。むしろ、クライアントが自身のパフォーマンスを上げたり目標を達成したりするためにはどうすればいいのか、その方法を指導するのが仕事だ。

パーソナルコーチングは、スポーツを指導するコーチと似ている。例えば、マラソンのコーチは自らは走らず、ランナーが自力でパフォーマンスを向上させられるように導いていく。現在では、ライフコーチの多くが、自分のスキルや経験に合ったニッチな分野に的を絞ってコーチングをするようになっている。

では、2023年に高い需要が見込まれているコーチング分野を5つ紹介しよう。

1. ファイナンシャルコーチ

クライアント個人が、金銭や資産をうまく管理していけるようサポートするのがファイナンシャルコーチだ。ファイナンシャルアドバイザーではないので、生命保険や年金プランなどの金融商品を売り込むことはない。家計をもっとうまく管理したいと熱心に考えている人が、お金とのかかわり方を改善するために依頼するのがファイナンシャルコーチだ。

ニッチな分野に対象を絞るファイナンシャルコーチもいる。たとえば、学生ローンを利用したくない人や、学生ローンを返済したい人を専門にするコーチ、重大な金銭的決断を下すクライアント専門のコーチ、お金との付き合い方を改善したい人を支援するコーチなどだ。

ファイナンシャルコーチングの報酬は通常、1セッションあたり100~300ドル(約1万3700~4万1100円)だが、より専門的なコーチングを求めるクライアントに対応する、高報酬のファイナンシャルコーチもいる。

2. マインドセットコーチ

このタイプのコーチは、クライアントのゴール達成に向けて、マインドセットを改善して自信を養い、立ちはだかる困難や固定観念を克服できるよう手助けするのが仕事だ。

クライアントは、特定のタイプや分野の人であることが多い。このタイプのコーチは、例えばクライアントが収入を増やせるよう、お金に関する凝り固まった考え方を取り除いたり、あるいは、減量を成功させられるよう、目標達成を妨げる障害を克服するのを手助けしたりする。

マインドセット改善を手助けするこのタイプのコーチと、後述するビジネスコーチやホリスティックヘルスコーチなどとの違いは、クライアントの考え方や姿勢を変化させるという役目をもつ点だ。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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