教育

2023.05.28 14:00

自分の強みを専門に、需要が高まる5つのコーチングビジネス

Getty Images

3. エグゼクティブコーチ

経営幹部や組織を率いるリーダーを対象にするのがエグゼクティブコーチだ。主な仕事は、チームとして相乗効果を発揮したり、新しいアイデアを実行したり、重要な決断を下したり、組織として変化に対応したりするための方法を指導することだ。
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米国で活動するエグゼクティブコーチの年収は、通常5万~12万5000ドル(約690~1720万円)ほどだが、28万ドル(約3860万円)以上を稼ぐ高報酬コーチもいる。エグゼクティブコーチは個人的に依頼するものだが、上位クラスの社員にコーチをつけると大きな見返りがあることを認識している企業も多い。

4. ホリスティックヘルスコーチ

ウェルネスコーチとも呼ばれるホリスティックヘルスコーチは、クライアントの身体からメンタル、感情、精神性に至る、すべてを含めた包括的な健康についてアドバイスする。その人が丸ごと健康でいられるような環境を整えるために、クライアントを導き支援するのが仕事だ。

ときには、看護師のように検査を手配することもあれば、単に栄養面や生活習慣を見直すこともある。目標達成に向けてプランを立てるとともに、クライアントのマインドセットも考慮しながら成果を出せるようクライアントを促していくのが、ホリスティックヘルスコーチだ。

大学やウェルネスセンター、企業に勤務するホリスティックヘルスコーチもいれば、独立したフリーランスもいる。1時間あたりの報酬は100~500ドル(約1万3700~6万8500円)ほどだ。

5. ビジネスコーチ

優れたビジネスコーチは、クライアントに責任をもたせ、モチベーションを維持させて、ビジネスの成功へと導く。ビジネスコーチの役目は、経営者に個別のアドバイスを与えて利益が出るようにすることだ。そのため、パーソナルブランドの確立・拡大を手助けしたり、効果的なマーケティングファネルや顧客獲得の取り組みが構築できるよう支援したりする。たいていのビジネスコーチは、自らビジネスを成功させた経験のある起業家や企業幹部だ。
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ビジネスコーチングにも、さまざまなニッチが存在する。例えば、ビジネスを成功させるための基盤づくりや、会社のマーケティング、成長に向けた財務戦略の構築などだ。ビジネスコーチの1時間あたりの報酬は、100~1000ドル(約1万3700~13万7000円)ほどとなっている。

コーチング業界に参入しようと考えているなら、自分の興味関心に加えて、どんな強みがあるかに応じて、専門分野を決めることが重要だ。個人的な経験やエピソードが決め手になる場合もあるだろう。大幅な減量に成功したことがあるなら、ダイエットに特化したコーチになるのもいい。スタートアップを立ち上げて軌道に乗せた経験があるなら、ビジネスコーチとしてやっていけるかもしれない。

コーチング業界は、参入のハードルは低いものの、成功のハードルはかなり高い。優秀なコーチは、絶えず学びを深め、クライアントを導くスキルを磨き続けている。

コーチとして成功するためには、クライアントに、その実力を示さなくてはならない。だからといって、パーフェクトである必要はないのだ。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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