アップルは4月末までの3カ月間で、売上高948億ドル(約12兆8000億円)、調整後1株当たり利益1.52ドル(約204.9円)を達成した。FactSet(ファクトセット)によると、これはアナリストの予想である929億ドル(約12兆5000億円)、1株当たり利益1.43ドルを上回っている。
これはアップルのサービス事業では過去最高の四半期であり、またiPhoneの春の四半期としても最高のものであったと、アップルのCEOであるティム・クックは実績公表にともなう声明で述べている。サービス収入は209億ドル(約2兆8000億円)、iPhoneの売上高は513億ドル(約6兆9000億円)だった。
アップルのiPhoneの売上は、前四半期に比べると20%減少する厳しい結果となったものの、前年同期比では2%増加に収まった。この落ち込み具合はiPhone 14のリリース後に対するアナリストたちの予想を下回るものだった。
コスト増はアップルの利益を圧迫した。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが続く中、同社は過去6カ月間に19億ドル(約2561億8000万円)の利払いを計上したが、これは前年同期に比べて30%以上の増加だ。
アップルの株価は時間外取引で2%上昇した。
2020年3月から2021年末のピークまでに300%以上急騰したアップル株は、2022年には27%下落し、金利上昇の影響を受けやすいとされるハイテク株全体の低迷を先導するかたちで地に落ちた。2月に発表された決算報告では、同社は売上、利益ともに予想を下回ったものの、アップルの株価は回復し、年初来で32%上昇した。アップルの時価総額は2兆6500億ドル(約357兆3000億円)で、世界で最も時価総額の大きな企業であり続けている。