アップル、四半期ベースでウォール街の利益と売上高予想を上回る

アップルのティム・クックCEO(Getty Images)

約5550億ドル(約74兆8000億円)。それが、今年のAppleの時価総額の増加分だ。この金額は、世界第9位と第10位の企業であるテスラとLVMHの時価総額を合わせたものを上回る。

先月、Appleは金融分野への進出をさらに強固なものにするために、ゴールドマン・サックスと提携して4.15%の利回りを提供する高利回り貯蓄口座を発表した。この取り組みは、4月17日の開始日におおよそ4億ドル(539億3200万円)の預金を集め、口座開設から4日間で最大9億9000万ドル(約1334億8000万円)に達したと、関係者がForbesに語った。

月曜日に発表されたBank of America(バンクオブ・アメリカ)のアナリスト、ワムシ・モハンとルプル・バタチャリアによる顧客向けの収益予想では「Bing(ビング)」の脅威はアップルにGoogle(グーグル)との交渉で優位に立つきっかけとなるか否か」という疑問がアップルの株価に影響を与えるものとして提起されている。アップルとグーグルは、毎年30億ドル(約4044億9000万円)でiPhone用デフォルト検索エンジン契約を結んでいる。グーグルの親会社であるAlphabet(アルファベット)とOpenAI(オープンエーアイ)の投資家であるMicrosoft(マイクロソフト)は、人工知能(AI)を巡るつばぜり合いを繰り広げており、マイクロソフトはBingの検索エンジンを強化するためにAIを利用しようとしている。

アップルの好調な決算報告は、かなり好調な決算シーズンの最後を飾るものだった。ドゥブラヴコ・ラコス・ブジャス率いるJPモルガンのストラテジストの分析によると、S&P500企業の約70%が利益と売上の両方でアナリスト予想を上回り、昨年の平均を上回っている。アルファベット、Meta(メタ)、マイクロソフトの3社は、先週発表したそれぞれの決算報告で、売上高、損益ともに前期を上回った。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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