ChatGPTで就活の書類作成、学生の半数は「問題ない」

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ビジネス、行政、教育と、多彩な分野での活用が話題になっている生成AI「ChatGPT」。アメリカのOpenAI(オープンAI)社が2022年11月に一般公開後、2023年1月にはアクティブユーザー数が1億人に達するなど、驚異的なスピードで利用が広がっているが、その波は就職活動を行う学生にも及んでいるようだ。

学生向け就職サイト「ブンナビ(文化放送就職ナビ)」を運営する文化放送キャリアパートナーズは、2024年卒業予定の学生219人を対象に実施した、就職活動でのコストパフォーマンス・タイムパフォーマンスに関する調査結果を発表。

就活において、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスを意識するかを尋ねると、 「はい」が69.9% で、「いいえ」が30.1%。就活で両者を意識する学生は約7割に上った。具体的にどのような場面で意識するかについては、まず「極力WEBで選考を進めるようにしている」「セミナーに参加せず、YouTubeなどで2倍速でみるなど、情報収集する」といったなるべくオンラインで就活を行う時といった声が。

他にも、「書くべき項目が多かったり、作成に時間がかかりそうな課題のあるESだった場合、志望度と照らし合わせて提出を見送ることがある」「自分が行きたい企業かを吟味して、無駄な選考を省く事を意識する時」などと、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスを重視するため、エントリー企業自体を見直すという声も目立った。

さらに就活において、ChatGPTで自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたことの略、以下ガクチカ)、志望動機を作成したいと思うかを聞くと、「はい」(17.1% )と「どちらかといえばはい」(26.1%)、ChatGPTで選考書類を作成したい派が合わせて4割超(43.2%)に。

続けてChatGPTで自己PRやガクチカ、志望動機を作成することをどう思うか、については、「作成することは問題ない」派が計45.9%(問題ない・よいと思う:24.3%、どちらかといえば問題ない・よいと思う:21.6%)。約2人に1人の割合を占めた。

理由としては、「自身が伝えたい内容が伝わるのであれば問題ないと感じる」「どのようなことでも、活用できるものは活用し、悔いのない就活をするべきだと考えるため」「AIを用いて選考を行っていると公言している企業もあるため、就活生がAIを利用していても問題はないと思っている」といった声が上がった。

一方で、「問題がある・よくないと思う」派の回答者からは、「バレる可能性が高そう」 「自分の意見ではなくなる」「人によって利用したりしなかったりと、公平性に欠けるため」といった意見が寄せられた。

プレスリリース

文=大柏 真佑実

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