調査会社のクロスマーケティングは4月3日〜11日、持ち家一戸建てに住む全国の20歳~79歳の男女3000名を対象に、「防犯に関する調査」を実施。まず、対象者に自身の防犯意識の高さについて尋ねたところ、「あまり高くないと思う」(42%)と「高くないと思う」(11%)が合わせて53%に上り、「高いと思う」派の47%を上回った。
年代別では、最も防犯意識が高かったのは70代で64%(高いと思う12%、やや高いと思う52%)。次いで60代(計50%)、50代(計46%)、40代(計41%)の順となり、30代(計37%)を底に年齢が上がるほど防犯意識が高くなる傾向が見えた。
続いて、1年前と比較した防犯意識の変化については、「変わらない」が7割(74%)を占める一方で、2割超(23%)が「高まっている」と回答。その理由としては、「高齢者を狙う詐欺事件や強盗事件の多発」、「日本全国で強盗などの事件」などといった回答が寄せられた。
さらに、自宅で不審な電話を受けた経験があるかを質問すると、全体で36%の人が「ある」と回答。中でも70代が最多の51%となり、半数超が過去に不審な電話を受けていたことが分かった。
具体的には、「オレオレ詐欺/還付金詐欺/振り込め詐欺」と思われる電話や「住所に家族構成、財産、近所、知人を探る」電話がかかってきたという声が多く寄せられ、中には「クレジットで決済されていないお金がある。今日中に手続きをしてほしい」という電話や、「亡くなったはずの父が事故を起こして警察署にいる」という電話も。一方で、不審な電話を受けた時には断ったり、相手に情報を教えないという対応を取り、被害防止に努めているケースも見られた。
犯罪の魔の手は、あなたの高齢の親や親族の近くまで忍び寄っているかも知れない。被害を避けるためにもなるべく小まめに連絡をとり、日頃から対策を話し合っておきたいものだ。
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