海洋プラスチック問題
環境省の報告書によると、海洋プラスチック発生量の1〜4位が東・東南アジアの国となっている。海を漂うプラスチックが波や紫外線などの影響で細かく砕け、魚がエサと間違えて口にし、その魚を私たちが食べることでマイクロプラスチックが人体に入り込む。
人体へのハッキリした影響は明らかになっていないが、細胞が損傷したり、プラスチックに吸着された有害な添加物が入り込んだりするリスクが懸念されている。
行政・企業のプラスチック問題の対策
行政・企業は、プラスチック問題の解決に向けて、次のような対策に取り組んでいる。・生分解性プラスチックの開発
生分解性プラスチックとは、自然に還るプラスチックのことを指す。一般的なプラスチックよりも環境負荷は少ないが、現状は特定の環境でのみ分解されるものが多く、海洋環境で分解されるものはほとんど普及していない。
・海洋ごみの回収
香川県では、漁業者と市町、県が協力し、海底ごみの回収を行っている。
・マイクロプラスチックの自動計測手法
海洋研究開発機構は、マイクロプラスチックを半自動で検出する方法を開発している。
私たちにできること
私たちにできることは、日常生活で排出するプラスチックごみを可能な限り減らしていくこと。「日本のプラスチックリサイクル率が高いから」と安心するのではなく、リサイクル率の真実を知り、脱プラスチックを進めていかなければならない。
また、リサイクル率のカラクリを多くの人に伝えるのも大切である。まずは「知る」ことが問題解決の第一歩となるだろう。
【参考】
・環境のミカタ
https://kankyounomikata.co.jp/corporate/business/service/column/plastic-recycle-problem/
・Forbes
https://forbesjapan.com/articles/detail/24796/page2
・三菱総合研究所
https://www.mri.co.jp/knowledge/column/20190408.html
・環境省
https://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-03/y031203-s1r.pdf
・プラスチックのはてな
https://www.pwmi.jp/plastics-recycle20091119/future4/
・グリンピースジャパン
https://www.greenpeace.org/static/planet4-japan-stateless/2020/08/242c8c71-20200826_recycling-myth-2.0-.pdf
・千葉商科大学
https://www.cuc.ac.jp/om_miraitimes/column/u0h4tu00000013vf.html
※この記事は、2023年4月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。