宇宙

2023.04.18

三日月とすばる、金星が出会う今週、日食とこと座流星群もやってくる

アムステルダム中心街のビルのシルエットと共に見える三日月と金星(Getty Images)

天文好きにはたまらない1週間だ。新月そして21世紀に7回しかない珍しいタイプの日食が起こる。後者は南半球の「皆既日食経路」からしか見えないが、ほかにも今週は、2023年最初の主要な流星群や三日月と星団の美しい「合」も見ることができる。そしてもちろん「光害」問題を訴える国際ダーク・スカイ・ウィークでもある。1週間を通じて明るい月がどこにもない今は、星を見る最高のタイミングだ。

今週の天体観測と夜空(昼間の空も!)について知っておくべきことを以下に挙げる。

4月20日木曜日:新月と金環皆既日食

この日、月は太陽と地球のちょうど中間にくる。この月を見ることができないのは、太陽の光の中に消えているからであり、さらには輝いている面が地球の反対側にあるからだ。

しかしインド洋、ティモール海、および太平洋を通る狭い日食経路の中に居る幸運な人たちは、珍しい「金環皆既日食」を体験できる。地球の曲面のために、月が瞬間的に遠くへ行きすぎ太陽を覆うには小さくなりすぎるが、ごく短い時間、月の影が地球の端を通過する。そのため、部分的な「金環日食」が2回(いずれも海の上から)見られる。一方、月と地球の距離が近づく地球の膨らんだ部分では、月がちょうど太陽を隠す大きさに見えるようになり、メインイベントである皆既日食が人々を魅了する。

オーストラリアのエクスマウス、ティモール諸島、西パプアなどで撮影された写真が世界中のSNSに載るところを見よう。
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翻訳=高橋信夫

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