宇宙

2023.04.17 16:45

JAXAの月面ロボットが商品化、共同開発のタカラトミー実物大で実現

リリースベース(松村)

プレスリリースより

先日、ispaceが開発したランダーが4月26日に月面着陸に挑戦することが発表されましたが、いま世界各国で月探査ミッションがブームとなっています。月に人類が降り立ってから50年以上経ちますが、いまだに月について知らないことも多く、再びNASAが月へ人類を送るアルテミス計画が始動しており、その先の火星探索へ向けてこの先も宇宙開発は加熱していくものと思われます。

そんな月探索で計画されている1つJAXAの月面ミッション「LAMPE」では、有人与圧ローバの実現に向けて、JAXAやタカラトミー、ソニーグループ、同志社大学によって変形型月面ロボット(愛称:SORA-Q/ソラキュー)を共同開発。月面でのデータ取得を行うことになっており、これが今度月面着陸予定であるispaceの「HAKUTO-R」ミッション 1のランダーに、ペイロードの1つとして積まれています。

今回、変形型月面ロボット「SORA-Q」が月へ行く機体と同じ大きさ(直径約80mm)、同じ変形、同じ動き(バタフライ、クロール走行)を実現した1/1スケールモデル「SORA-Q Flagship Model」として発売することが決定。すでにタカラトミーモールで予約を受付中で、発売は9月2日。価格は2万7500円となっています。

SORA-Qは専用アプリで本体に搭載されたカメラ映像を見ながら操縦でき、写真撮影やJAXAなどが所有する月の画像を使用した月面探査の疑似体験を通じて、月や宇宙飛行士に関する知識を得ることもできます。

ボディーなどの素材が異なるため重量は本物(約250g)より軽く(175g)なっています。また、室内での使用を前提に作られているので、月面のような砂地での使用は考えられていません。

とはいえ、月面探査の雰囲気を楽しめる「リアルおもちゃ」として、子供に楽しんでもらいたい商品です。また講談社「モーニング」で連載している「宇宙兄弟」とコラボした「SORA-Q Flagship Model -宇宙兄弟 EDITION-」(価格3万3000円)も限定300個で同時発売されます。こちらは4月28日からの予約開始となっています。

プレスリリース:タカラトミー「SORA-Q Flagship Model」より。画面は開発中のイメージです。

文=飯島範久

ForbesBrandVoice

人気記事