宇宙

2023.04.18 14:00

三日月とすばる、金星が出会う今週、日食とこと座流星群もやってくる

4月21日金曜日:三日月とすばると金星

この日の日没直後、地平線の西低くには輝面比4%の細い三日月が見えるが、それだけでない。すぐ近くにはきらめくすばる(プレアデス星団)がある。そして、それでも足りないという人のために、ペアの上には金星が明るく輝いている。

4月22日土曜日:すばると三日月と金星

前夜とほぼ同じ景色だが、唯一違うのは月がすばると金星の間に移動し、9%で輝いていることだ。よく見ると、月の暗い部分の縁が微かに光っているのがわかる。これは「地球照」といって、地球に反射した太陽光が月を照らす現象だ。常に起こっているのだが、肉眼で容易に見えるのは、新月の数日後(午後の西の空)あるいは新月の数日前(午前の東の空)に、月が細い三日月になったときだ。

4月22日土曜日:こと座流星群

ほっそりとした三日月が日没の直後に沈むと、空は今年のこと座流星群を見るのに理想的な条件だ。放射点(流星が飛び始める出発点)は、明るいこと座の星、ベガの近くで、1時間あたりおよそ20個の「流れ星」を見ることができる。北米では暗くなるにつれてピークを迎えるので、三日月と金星とすばるを見た後、しばらく外に出ている価値がある。欧州の人は深夜零時以降に見るべきだ。

4月23日日曜日:三日月と金星

今夜の月も15%しか光っていないので、まだ「地球照」を見せていて、明るい金星のわずか数度上にいる。この日も日没の後、西の空を見よう。

かみのけ座

3つの星からなる単純なL字型のかみのけ座は、想像を掻き立てる星座ではない。うしかい座と北斗七星としし座の尾の先に囲まれたこの星座は、オレンジ色の星、アルクトゥルスに比較的近い。

かみのけ座で一番明るい星は、真ん中のかみのけ座ベータ星で、わずか30光年の距離にある。そして、そこから双眼鏡を横にずらしていくと、20個ほどの明るい星(および数多くの暗い星)が見える。かみのけ座星団、あるいはメロット111と呼ばれる散開星団の一部だ。

距離はおよそ288光年で、太陽系に最も近い星団の1つだ。

上記の日時は北半球中緯度に適用される。位置ごとの正確な情報については、StellariumやThe Sky Liveなどのオンラインプラネタリウムを参照して欲しい。 住んでいる場所の、惑星の出/惑星の入り日の出/日の入り月の出/月の入りの時刻をチェックしておくことをお勧めする(訳注:気象庁のサイトはこちら)。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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