メタ:画像内アイテム識別のAIモデル「SAM」
フェイスブックの親会社であるメタは4月5日、写真やビデオの中のオブジェクトを選択できるAIモデル「SAM(Segment Anything Model)」を発表した。このツールは、オブジェクトを直接クリックしたり、その周囲にボックスを描いたり、テキストでその名前を入力することで選択し、セグメントすることを可能にする。同社によると、SAMは「史上最大のセグメンテーションデータセット」(1100万枚の画像で学習され、10億枚以上のマスクがある)で実行されているという。
メタは、これまでAIを写真のフラグ立てや広告に使っていたが、ザッカーバーグによると同社は今後、インスタグラムやWhatsappなどのアプリの「AIペルソナ」などにAIを導入していくという。
同社はまた、独自の大規模言語モデル「LLaMA(Large Language Model Meta AI)」を研究者向けにリリースした。この言語モデルはChatGPTのように広く一般向けに公開されたものではないが、Googleフォームを通じてMeta AI Researchにアクセスすればダウンロード可能になっている。
アリババ:AIチャットボット「通義千問」
アリババは4月11日「通義千問(Tongyi Qianwen)」と呼ばれるAIチャットボットを発表した。同社はこのツールをまず、社内コミュニケーションツールのDingTalkに組み込み、メールの下書きや会議メモの要約といったタスクで利用可能にする。さらに、スマートスピーカーのTmall Genie(天猫精霊)では、料理のレシピや旅行のヒントなどを提供する際に使用する。中国語と英語の両方で機能するこのチャットボットは現在、ベータ版的位置づけで、一部の企業顧客のみが利用可能になっている。