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2023.04.14

ツイッター、株や暗号資産の取引可能に 「万能アプリ」化へ前進

Getty Images

Twitter(ツイッター)はイスラエル発のネット証券「eToro(イートロ)」と提携し、ユーザーが株式や暗号資産(仮想通貨)を取引できるようにする。CNBCが13日、報じた。ツイッターのオーナー、イーロン・マスクはツイッターを中国の「WeChat(ウィーチャット)」のようなさまざまな機能を統合した「スーパー(万能)アプリ」にすることを目指しており、その実現に向けた一歩になる。

CNBCがイートロの話として独占的に伝えたところによると、新機能は13日から順次、ツイッターのアプリに追加され、マーケットチャートを閲覧したり、イートロを介して株などの資産を売買したりできるようになる。

ツイッターのユーザーは現在もある程度リアルタイムで取引データにアクセスできるが、イートロと組むことによって、入手できるデータは大幅に拡充し、より幅広い金融資産情報を閲覧できるようになる。

また、「view on eToro(イートロで見る)」というボタンを設け、クリックするとイートロのプラットフォームに移り、株式や暗号通貨などの資産を売買できる仕組みも導入する。

イートロのヨニ・アシア最高経営責任者(CEO)はCNBCに、提携によって両社間のサービス連携が向上すると語っている。イートロのユーザーは近年、マーケットの情報を集めるのにツイッターを活用することが多くなっていたという。

アシアは、ツイッターにはリアルタイムで得られる「非常に質の高い」コンテンツが大量にあると述べ、ツイッターとの提携によってイートロ側にはこうした新たなオーディエンスにリーチできるメリットがあるとしている。

昨年ツイッターを440億ドル(現在の為替レートで約5兆8000億円)で買収したマスクは、現在は短文投稿が中心のツイッターを、車の手配やフードデリバリー、投資などの金融サービス、チャット、メディア、ゲームといった機能をもつ万能アプリに変えると公言している。

ツイッターは4月上旬にマスクの別企業「X Corp.(Xコーポレーション)」と合併し、会社としては消滅したことが明らかになっている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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