求職者がやってはいけないこと
リンクトインのジョブボードでは、ポジションに応募した人数を確認することができる。何百人もの応募があると見ると、最初は応募しないほうがいいと考えるかもしれない。しかし、多くの人が履歴書を送りつけているため、特にリンクトインの『Easy Apply(イージーアプライ)』機能を使っている場合、多くの応募者が狙いを定めて応募しているものの、実際には求められるスキルや経験を持っていないことが多い。最近のTikTokでのトレンドは「rage applying(レイジ・アプライイング、怒りの応募)」(なかなか採用されないことに腹を立てて大量に応募書類を送ること)だ。軽んじられたり、評価されなかったり、昇進のチャンスを逃したり、報酬が不当であると感じたりしている人たちが、現在のポジションから抜け出すために、できるだけ多くの仕事に応募しようと奮闘している。だが、この計画はうまくいかないだろう。焦って行動すると、将来に禍根を残すことになる。あなたは、今の雇い主を離れるためだけに、最初に受け取ったオファーを受け入れたいと思うかもしれない。だがそうすると、数ヶ月後には、仕事内容や経営陣、企業文化について十分な下調べをしなかったことにより、転職を後悔することになるだろう。
注意喚起:たくさんの偽の求人がある
ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたClarify Capital(クラリファイ・キャピタル)の調査によれば、採用担当者の約25%が、4ヶ月以上求人募集を継続していると自己申告している。しかも、近い将来、人を雇うつもりはないらしい。このような「ゴーストジョブ(幻の求人)」を掲載する理由は、潮目が変わって再び採用活動が活発化した時のために候補者のパイプラインを構築しておくこと、企業が順調に成長しているかのように見せかけること、忙しい仕事を助けるために近いうちに新しいスタッフがやってくるという期待を既存の従業員に持たせることなどが含まれる。
私は採用担当者として、20年以上にわたってこのような傾向を目の当たりにしてきた。人事・採用担当者は、状況が好転し、いずれ企業が採用することを見越して、ゴーストジョブを出しているのだ。
(forbes.com 原文)