皮肉なことに、木星自身は今週、地球から見て太陽の向こう側にいる。
4月15日土曜日:三日月と土星
この日の朝、日の出直前に南東の地平線を見ると、輝面比27%の欠けていく三日月が、輪のある惑星、土星の隣に来る美しい光景が見える。両者は朝の空の中で、約3度の距離にいる。くじら座
9月終わりから5月始めにかけて夕方の空に見えるくじら座は、海の巨獣にちなんで名づけられている。最も明るい星デネブ・カイトスはくじらの尾にあたる。くじら座はうお座の近く、水をテーマにした夜空の部分にある。くじら座タウ星
くじら座タウ星が重要なのは、約12光年の位置にある地球に最も近い恒星の1つだからだ。太陽に似たG型主系列星として、安定したハビタブルゾーン(生命居住可能領域)を持ち、そこには液体の水が存在しうることから、地球外生命探査の有力な候補地と考えられている。くじら座タウ星を周回する太陽系外惑星が複数発見されていることも、これらの惑星に生命が存在する可能性の期待を煽っている。そのためそこは、地球や火星に少し似た、温暖な岩石質惑星を要する最も近い惑星系である可能性が高い。現在の技術では、宇宙船がそこへたどり着くためには約1000年かかる。しかし、まさしくそれをするための計画が進められている。
上記の日時は北半球中緯度に適用される。位置ごとの正確な情報については、StellariumやThe Sky Liveなどのオンラインプラネタリウムを参照してほしい。 住んでいる場所の、惑星の出/惑星の入り、日の出/日の入り、月の出/月の入りの時刻をチェックしておくことをお勧めする(訳注:気象庁のサイトはこちら)。
(forbes.com 原文)